しいたげられたしいたけ

空気を読まない。他人に空気を読むことを要求しない

宗教

異なる仏典に同じ仏名や似たようなエピソードがしばしば登場することについて(その3:完結)

3回もかけてやるネタでなかったかも知れない。今日では一般にあまり知られている内容とは言えないから、拙い説明を加えながら書いていたので、長くなってしまった。たいした結論ではないが一旦結論づけて、そのあとでまだ結論がつかないで温めているネタを、…

異なる仏典に同じ仏名や似たようなエピソードがしばしば登場することについて(その2)

『維摩経』「菩薩品」に続く「問疾品」では、結局断り切れなかったマンジュシュリー(文殊)菩薩が、維摩詰居士の病気見舞いに行くことになった。すると断ったはずの八千の菩薩衆、五百の声聞すなわち仏弟子、さらには百千の神、天人、天女など人ならぬ者た…

異なる仏典に同じ仏名や似たようなエピソードがしばしば登場することについて(その1)

仏典をちびりちびりと読む趣味がある。8月4日のエントリー を書いたのがきっかけで、以前からまとまったらネタにしようと思いつつ、まとまらなかったのでまだ書いていなかったネタがあったことを思い出した。まとまるのを待っていたら、いつのことになるやら…

信長よりはるか昔の2500年くらい前からずっといぢられていた人物が存在することについて

こちらの大人気エントリーに便乗させていただきます。 honeshabri.hatenablog.com 本編はもちろん、ブコメも読みでがあった。まだ誰もコメントしてなさそうなことを一点コメントさせていただくと、オチに『戦国自衛隊』の書影だけを貼るセンスも抜群だと感じ…

「完全なる神と不完全な人間」という二分法が、我々の心を楽にしてくれることがあるんじゃないかと思った

あんまりまとまってないです。「お前のエントリーできちんとまとまったものがあるのか?」という突っ込みは黙殺する。 スポンサーリンク // 「人間は二分法により世界を認識する」という考えは、一般にもわりと広まっているように思う。私の以前のエントリー…

プラトンの『饗宴』と仏典『法華経』の構造が似てるんじゃないかと思っている

1月12日のエントリーに、オチが同じじゃないかと思っているフィクションを何組か挙げた。ちょっと昔のエントリーだが、「石上善應『往生要集 地獄のすがた・念仏の系譜』(NHKライブラリー)」には、『往生要集』の構造がダンテ『神曲』と似ていると言われるこ…

鎌田茂雄『観音のきた道』(講談社現代新書)

観音のきた道 (講談社現代新書)作者: 鎌田茂雄出版社/メーカー: 講談社発売日: 1997/02メディア: 新書 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る観世音菩薩(観自在菩薩)の来歴を仏典までさかのぼり、朝鮮半島・中国・チベット・台湾・シンガポール…

橋爪大三郎、大澤真幸『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書)

ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)作者: 橋爪大三郎,大澤真幸出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/05/18メディア: 新書購入: 11人 クリック: 184回この商品を含むブログ (138件) を見るキリスト教のことをちょっと復習したいなと思って、読んでみた。確…

徳善義和『マルティン・ルター―ことばに生きた改革者』(岩波新書)

マルティン・ルター――ことばに生きた改革者 (岩波新書)作者: 徳善義和出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2012/06/21メディア: 新書購入: 1人 クリック: 25回この商品を含むブログ (10件) を見る印象深かったのは、ルターの信仰のかたちを決定づけたという「…

仏教というものの捉えどころのなさについて

龍樹 (講談社学術文庫)作者: 中村元出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/06/10メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 81回この商品を含むブログ (45件) を見る中村元『龍樹 (講談社学術文庫)』 へのマイ書評です。マイ書評は完読した書籍を対象としたいという…

末木文美士『日本仏教史―思想史としてのアプローチ』(新潮文庫)

日本仏教史―思想史としてのアプローチ (新潮文庫)作者: 末木文美士出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1996/09/02メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 99回この商品を含むブログ (57件) を見る現代仏教学の大家をつかまえて不遜な物言いだが、この著者の問いの…