しいたげられたしいたけ

空気を読まない、他人に空気を読むことを求めない

リチャード・ワイズマン『運のいい人悪い人 運を鍛える四つの方法』(角川書店)

運のいい人、悪い人―運を鍛える四つの法則

運のいい人、悪い人―運を鍛える四つの法則

うわっ、これ、もしかして名著というものなのでは?
著者は心理学者だが元マジシャン。ある日、客からお札を一枚借りて封筒に入れ、同じ大きさと色合いの封筒と混ぜ、お札の入っている封筒以外を全部燃やすという手品を披露したところ、客がまったく驚かなかった。その客曰く「自分は運が良くてこういうことがよく起きるのだ」この言葉に興味を持って「運のいい悪い」の実証的調査を始めたという。
結論だけ言ってしまえば、打率が同じバッターなら打席に立つ回数が多い方がヒットが多くなるのと同じで、自分の身の回りにあるチャンスにより多く気づくことのできる人こそが「運のいい人」でありその逆が「運の悪い人」なのだということだ。
だがこの本のいいところは、豊富な実例と具体的なアドバイスで自分の運を向上させる道筋を示している点だ。とくに最終章(第9章)で筋金入りの「運の悪い人」たちを幸運に導くレポートは、まさしく圧巻で、少し、うるっと来ちゃいました。そういう本じゃないのに。