しいたげられたしいたけ

人権を守るには人権を守るしかない。人権以外の何かを守ることにより人権を守ろうとする試みは歴史的に全て失敗した

一坂太郎『高杉晋作』(文春新書)

高杉晋作 (文春新書)

高杉晋作 (文春新書)

奔放に生きたように見える高杉晋作だが、実は名門・高杉家の嫡男としての桎梏にがんじがらめにされていたことがわかった。考えてみれば、本当に自由気ままに振舞える身分であったなら、八月十八日の政変池田屋事件禁門の変と続く激動の中で、空しく落命していたに違いない。新地会所襲撃に始まる長州藩内クーデターは、速すぎれば(いわゆる)「俗論派」に鎮圧され遅すぎれば第二次「長州征伐」への応戦・反撃に間に合わなくなる、これ以上ないベストタイミングであったのだ。