- 作者: 一坂太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/03
- メディア: 新書
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奔放に生きたように見える高杉晋作だが、実は名門・高杉家の嫡男としての桎梏にがんじがらめにされていたことがわかった。考えてみれば、本当に自由気ままに振舞える身分であったなら、八月十八日の政変、池田屋事件、禁門の変と続く激動の中で、空しく落命していたに違いない。新地会所襲撃に始まる長州藩内クーデターは、速すぎれば(いわゆる)「俗論派」に鎮圧され遅すぎれば第二次「長州征伐」への応戦・反撃に間に合わなくなる、これ以上ないベストタイミングであったのだ。
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