🍉しいたげられたしいたけ

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OCNのADSLセットというのを申し込んでみる(その6)

昨日の「追記:」に関する再論である。
接続の様子を図にしてみた。図1.がルータ内蔵モデムとパソコンを直接接続した状態で、当然外部につながる。図2.が手持ちのブロードバンドルータをはさんだ状態で、外部につながらなかった。図3.がブロードバンドルータのDHCPのIPアドレス設定値を変更して、その結果ネットにつながるようになった状態である。
で、なんで図2.じゃいけなかったのかを、なんとか自分の言葉で説明してみようと思う。ヘンなこと書いてたらどなたかご指摘くださいm(_ _)m

図中に示した192.168.0.1とか192.168.1.3とかいう番号は、言うまでもなくIPアドレスである。TCP/IPプロトコルでは、ネットに接続されているパソコンやルータなどの機器に一台一台異なるIPアドレスを割り振って、このIPアドレスで個々の機器を区別している。
で、このIPアドレスは、ネットワーク番号とホスト番号に区別される。192.168.1.3を例にとると、192.168.1までがネットワーク番号、残りの3がホスト番号である。ネットワーク番号は、ネットワークを区別するためのもので、ホスト番号は同じネットワーク内部につながっている機器を区別するためのものである。ま、人名には苗字と名前の区別があって、苗字はある家族を他の家族と区別するためのもの、名前は家族の中で一人一人を区別するためのもの、みたいなものである。
人名と違うところは、ネットワークとネットワークをつなぐためのルータという装置があって、これは2つのIPアドレスを持っている。
あるコンピュータが他のコンピュータとデータ交換したい場合、もし相手のIPアドレスのネットワーク番号が自分のネットワーク番号と同じなら、同じネットワークの中でホスト番号だけを調べて相手を探す。
しかしもし相手のネットワーク番号が自分のネットワーク番号と同じでなければ、これはデータを交換したいパソコンが自分と同じネットワークの中に存在しないということである。
この場合、ネットワーク中に存在するルータのIPアドレスがデフォルトゲートウェイというのに指定してあって、そのデフォルトゲートウェイに接続しに行く。
ルータの役割はもう1つのIPアドレスを使って、別のネットワークの中で指定されたIPアドレスを探し、データを中継することである。

図1.は、パソコン(IPアドレス192.168.0.2)とルータ内蔵モデム(IPアドレス192.168.0.2ともう一つ何か。xx.xx.xx.xxと書く)を直接接続している状態で、この場合パソコンとモデムはネットワーク番号192.168.0のネットワークを構成している(青線で囲んだ部分)。図1.のパソコンで例えばwww.asahi.comのホームページを表示したいということは、表現を変えるとwww.asahi.comのIPアドレス210.173.169.168に接続したいということである。両者のネットワーク番号は当然違うので、モデムに内蔵されたルータはもう一つのIPアドレスxx.xx.xx.xxを使って外部のネットワークに接続し、210.173.169.168を探しに行くのである。

問題は図2.の、ブロードバンドルータを介して複数のパソコンとルータ内蔵モデムを接続した状態で、偶然工場出荷時のネットワーク番号がかち合ってしまったというケースである。この場合パソコン1からでもパソコン2からでも、外部のコンピュータに接続したいという場合は、一旦ブロードバンドルータを経由して、さらにルータ内蔵モデムを経由して、外部に接続する必要がある。
ところがルータというものは、ネットワーク番号以外にネットワークを区別する手段を持たないのだ!
本来であれば、図2.中のブロードバンドルータとパソコン1、パソコン2から成るネットワーク(図2.中に青線で囲んで示す)内からの接続要求を、ルータ内蔵モデムとブロードバンドルータから成るネットワーク(図2.中に赤線で囲んで示す)に送り出すのがブロードバンドルータの役割である。この際に使用するのが、赤線で囲んだネットワークのデフォルトゲートウェイ192.168.0.1であるが、これは青線で囲んだネットワークにおける自分自身のIPアドレスでもある!
つまり外部に接続しようとして自分自身に接続しようとするという、堂々巡りに陥るのである。

解決の方法は簡単で、図3.のように、青線で囲んだネットワークと緑線で囲んだネットワークに、別のネットワーク番号を割り振ればいいのだ。今回は青線のネットワーク番号を192.168.1に変更したが、緑線の方を変更してもかまわない。
パソコン1でwww.asahi.comを表示したいとすると、パソコン1は210.173.169.168に接続しようとするが、そのようなIPアドレスは青線で囲んだネットワークの中に存在しないので、代わりにデフォルトゲートウェイの192.168.1.1に接続する。次に192.168.1.1の持ち主であるブロードバンドルータは、緑線で囲んだネットワークの中で210.173.169.168に接続しようとするが、そのようなIPアドレスは緑線のネットワークにも存在しないので、代わりにデフォルトゲートウェイの192.168.0.1に接続する。これはルータ内蔵モデムのIPアドレスであり、ルータ内蔵モデムは210.173.169.168を探しにさらに外部のネットワークに接続する。これが本来の正常な動作なのである。

もっと簡潔に説明できないのか彡(ノ`Д´)ノ ┻━┻.゚:゚・>自分自身のIPアドレス
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