しいたげられたしいたけ

空気を読まない。他人に空気を読むことを要求しない

川田茂雄『社長をだせ!―実録クレームとの死闘』(宝島社)

単行本 asin:4796634746 で読みましたが現在amazonで品切れ。文庫版 asin:4796643397 が出ています。
こちらは財閥系老舗カメラメーカの方。もっと言っちゃうと三菱系。どこだ?
原則的には謝り倒すのが基本戦略だが、相手が「クレームをつけることに快感を覚える愉快犯」と判断した場合には、果敢に反撃に出ることもある。修理票に名前を書くように頼むと「みつびしお」と書いた二十代の男であるとか。読者としては、そういう場合に痛快を感じる。それをフィクションに仕立てると、『特命係長・只野仁』になったり、景山民夫の『トラブル・バスター』シリーズになったりするんだろうな。だが、それは諸刃の剣というものであって、本書には悪しき対応の事例として「東芝クレーマー事件」(ただし武士の情けで著者は「東芝」と名指しにはしないが)がしばしば言及される。
奥付によると初版は2003年だが、原稿が執筆されたのは1990年代らしく、今はなきniftyのパティオ*1に言及があったりする(p198)。

社長をだせ! (宝島社文庫)

社長をだせ! (宝島社文庫)

*1:今で言うならmixiのコミュニティみたいなものを想像ください。個人が開設できる会議室です。ただし画像のアップなどは、当然できません