しいたげられたしいたけ

空気を読まない。他人に空気を読むことを要求しない

渡辺照宏『仏教』(岩波新書)

仏教 第2版 (岩波新書)

仏教 第2版 (岩波新書)

お経の話 (岩波新書)』と同じ著者による岩波新書のシリーズ。連番は『お経の話』より本書のほうが古いが、第二版であるため、本書中に『お経の話』への言及がある。
仏陀が出現した時代のインドの歴史的背景を一通り説明して、仏陀の生涯をたどるという記述形式は読みやすくてわかりよいが、おそらくは本書の最重要部分であろう、出家後六年の苦行を経て成道を果たした仏陀が、鹿野苑(現ベナレス)にて五人の出家修行者を相手に最初の説法を行う場面(p95〜102)は、まるで楽器のできない自分が楽譜を読もうとするように、あるいはパソコンなしでアプリケーションのマニュアルだけを読もうとした時のように、読んでも読んでも文字が頭に入ってくれない。そこで用いられている〔八正道〕とか〔四聖諦〕、〔八苦〕、〔五蘊〕などの用語は、高校倫社の授業でも出てくるし、また般若心経にも詠み込まれているものでもあるのだが…(私の実家は真宗であるにもかかわらず、なぜか般若心経は暗誦できる。まあ、わかっていないということは、そんなもんだ(^^;)