しいたげられたしいたけ

空気を読まない。他人に空気を読むことを要求しない

久しぶりに英語の本を

自分に課す宿題として、英語の本と数式のある本を習慣的に読むようにしようと思っている。
数式のある本に関しては、ついブルーバックスに手が伸びてしまうあたり、自分ながら軟弱だと思う。
某マイミクさんの日記を読んで、そう言えばしばらく英語の本を読んでいなかったことに気づいた。
と言うわけで…

Roald Dahl『チョコレート工場の秘密 - Charlie and the ChocolateFactory』(講談社英語文庫)asin:4770028407

チョコレート工場の秘密 - Charlie and the ChocolateFactory【講談社英語文庫】
ペーパーバックではなく講談社英語文庫というあたり、やはり軟弱だと思う。まあ久しぶりということで、リハビリみたいなもんだと思うことにしよう。回復した状態があったのかという自己突っ込みはおいといて。
いつものことだが、英語の本を読むたびに、膨大な語彙に圧倒される。英語圏の少年少女は、こんな本を読みこなしているんだろうか?ほんの一例。チョコレート工場に招かれた子どもたちとその保護者が、チョコレート工場の奇妙なオーナー=Mr.Wonkaをはやしたてる一節。

"He's crazy!" they shouted.
"He's balmy!"
"He's nutty!"
"He's screwy!"
"He's batty!"
"He's dippy!"
"He's dotty!"
"He's daffy!"
"He's goofy!"
"He's beany!"
"He's buggy!"
"He's wacky!"
"He's loony!"

(p104〜105)
講談社英語文庫は、巻末にNotesがあって、辞書を引く手間を節約してくれる。早い話がどれもcrazyと似たような意味なのだが、私が辛うじて知っていたのは、nutty(『ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合』という映画があった)とwacky(歌詞にこの単語が入った歌を郷ひろみか誰かが歌ってなかったかな?)くらいである。
しかし、原文で読むことは、翻訳では多分味わえない楽しみを与えてくれることも確かだ。例えばMr.Wonkaの工場の"Square Candies That Looks Round"という奇妙な製品。四角いキャンディに小さな顔が描いてある。恒例、ネタバレはフォントの色を白にして…

"Oh, do shut up," said Mr.Wonka. "Now watch this!" He took a key from his pocket, and unlocked the door and flung it open...and suddenly...at the sound of the door opening, all the rows and rows of little square candies looked quickly round to see who was coming in. The tiny faces actually turned toward the door and stared at Mr.Wonka.
"There you are!" he cried triumphantly. "They're looking round! There's no argument about it! They are square candies that look round!"

(p131〜132)
思わず吹いてしまった。英語国民は、こういうdouble meaningが好きなようだ。
この本を読んでいると、無性にチョコレートが食べたくなって困る。鴨志田穣最後のアジアパー伝 文庫版』のイラク自衛隊駐屯地で自衛隊の残飯のカレーをポリバケツからむさぼり食うシーンや、『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』のおかゆしか食べられない入院中にただよってくるカレーの香りに身もだえするシーンを読んで、しばらくカレーばっかり食べていたのと同じ現象である。