しいたげられたしいたけ

空気を読まない。他人に空気を読むことを要求しない

津市の高田山専修寺に参詣

予約が入らず休日。4〜7月は副業の季節工生活がそこそこ忙しいので、本業の広告を控えめにしているのだが、そうすると毎年の事ながら予想を上回る(下回る?)客離れの早さに悩まされる。『七人の侍』に登場する村の長老の台詞じゃないが、自営業者は晴れると旱の心配をし、雨が降ると洪水の心配をし、心配ばかりしている。
5/6のエントリー で予告したとおり(誰に対して予告したのだか?)、津市一身田の高田山専修寺〔たかださんせんじゅじ〕に参詣に行くことにした。真宗高田派本山の名刹である。ちなみに高田山専修寺という同じ名前の寺が栃木県芳賀郡二宮町にあるが、あちら真宗高田派本寺と言う。本山と本寺がどう違うのかは知らない。
近場とはいえ、特急券を買ったりすると千円札が羽が生えたように次々と飛んでいく。まあこれが新幹線を使った旅行だと、飛んでいくのが万札になることを思えばマシである。私は海外旅行というものにほとんど行ったことがないが、あれはたぶん十万円札に羽をつけて飛ばすのだろう。
実は三重県にはサラリーマン時代に十年くらい住んだ。その頃であればもっと安く上がったかも知れないが、その期間には、そもそもそんなお寺があるということすら知らなかった。考えてみれば、学生時代には京都に七年も住んだのだが、東西の本願寺には一度も足を運んだことがなかった。関心というものがないとそんなもんだ。縁無き衆生は度し難し(本当はこの言葉は「仏さまに出会わなかった者を仏さまは救うことができない」という、かなりどぎつい言葉なのだそうだ)。
近鉄高田本山駅を下車した一本道は、なんの変哲もないのどかな田園風景が広がる田舎道(失礼!)なのだが、伊勢鉄道の高架を通り過ぎたあたりから寺内町がはじまり、本山の巨大な外塀が見えてくるとさすがにぎょっとする。あとで検索して知ったのだが、御影堂は'07年12月に修復工事が完成したばかりだそうで、釘隠しの金色が鮮やかだ。
御影堂と如来堂は自由に入れる。ただし、そんなに目を引くものがあるわけではない。御影堂には高僧絵姿の掛軸が多く掲げられ(七高僧にしては数が多い。高田派の歴代高僧だろうか?)、如来堂では十字名号(「帰命尽十方無碍光如来」)と九字名号(「南無不可思議光如来」)の掛軸が印象に残ったくらい(どちらも六字名号すなわち「南無阿弥陀仏」と意味は同じ。蛇足ながら)。真宗寺院は塔を建てたりどデカい仏像を造ったりということは、あんまりしない。
その後、寺内町門前町)を散策。町おこしというやつだろうか、「まちかど博物館」と称して、薬屋さんだとか普通の商店が、店舗の一角をアンティーク品などの展示スペースにしたりしている。そういう所に入ると、お店の人があれこれと話しかけてくれる。テレビの旅行番組みたい。これも営業努力なんだろうな。なにせシャッターの下りている店の方が…今日びどこも同じようなものだけど。
その後、電車で津新町駅に出て、久しぶりに津市街を少しぶらっと。津駅は三重県庁には近いが、市街の少し外れにある。