しいたげられたしいたけ

空気を読まない。他人に空気を読むことを要求しない

習慣はなんでもたまに変えてみるもんだということ

オーブントースターは、自分で買ったものとしては二代目である。
故障するもんではないから、学生時代に購入した初代は、あきれるほど長く使っていた。
が、5年前の引越しのときに捨てた。しかしないとやはり不便だし、高いものでもないので、4年前に今のを買った。
「新しいのは七難隠す」というやつで、何でも新しいものはいいものだ。パンを焼くのに古いのだと5分以上かかっていたのが、2分少々で焼けてしまい、あまりの熱効率の違いに「なんだこりゃ?」と思ってしまった。
だが何でも古くならないものはない。パンを焼くのにかかる時間は少しずつ長くなった。
扉を開けりゃわかる。剥落したパンくずが底に溜まって黒く焦げている。熱効率が悪化しないわけがない。
ふと気づいたら、扉に「▼パンくずトレイ」と書いてある。
「ふと気づいた」ってのはウソだなぁ。いつも目に入っていた。でもスルーしていた。古いトースターにも似たようなものはついていたが、取り外すのが手間だったし、取り外しても焦げたパンくずは金属の表面にくっついてはがれなかった。たわしでこすっても落ちなかった記憶がある。
だからほっといた。
先日、まったくの気まぐれでそれをいじってみた。
引き出しのようにすっと取り外せた!Σ(゚Д゚;
しかも、テフロン加工してあるのか何なのか、焦げたパンくずは苦もなく落ちた!Σ(゚Д゚;
さらに、翌日パンを焼いてみると、明らかに焼くのにかかる時間が短くなった!Σ(゚Д゚;
創意工夫による商品の進化は、こんなところにも例外なく及んでいるんだなぁと、少し感激してしまった。
いや、パンを焼く時間がちょっとぐらい短くなったからって、電気代がいくらも安くなるわけではなかろう。だが、長く人間やっていると、日常生活において合理的とは言えない習慣が、探せばいっぱい身についていることだろう。
それで問題が生じなければなんということはないし、また習慣というものを全く持たずに生きてゆくことも不可能にちがいない。
だが、こういう「ちょっとした習慣を変えてみる」というトレーニングを積み重ねることによって、ビジネスチャンスを見逃したり、危機の予兆を見落としたりすることを未然に予防することができるんじゃないかと、淡い期待を抱いたりもするのである。