🍉しいたげられたしいたけ

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事実でないことを述べて実在の人物を傷つけること

昨日のエントリーで、「最悪なのは事実でないことを並べてなおかつ実在の人物を傷つけること」と書いたけど、その実例としてもっとわかりやすくて極端なものを見つけてしまったので、備忘用に貼らせてもらう。
apesnotmonkeysさんのところのエントリーで知りました。
MSN産経ニュース 2009.9.25 「国家基本問題研、外国人参政権問題で鳩山政権に提言」
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090925/stt0909251939014-n1.htm

その上で平成7年の最高裁判決が「憲法93条にいう(地方選挙権を持つ)『住民』とは、地方公共団体に住所を有する日本国民を意味する」として、外国人の地方参政権要求を明確に退けていると指摘した。

(強調は引用者)
平成7年02月28日に最高裁第三小法廷で出た平成5(行ツ)163の判決 (pdf)
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/89B4E23F93062A6349256A8500311E1D.pdf

このように、憲法九三条二項は、我が国に在留する外国人に対して地方公共団体における選挙の権利を保障したものとはいえないが、<中略>法律をもって、地方公共団体の長、その議会の議員等に対する選挙権を付与する措置を講ずることは、憲法上禁止されているものではないと解するのが相当である。

(強調は引用者)
自分で何度もソースに当たって確認したのだが、どう読んでもMSN産経ニュースの記事は、最高裁の判決と真逆のことを言っているとしか読み取れない。
昨日のエントリーはフィクションについて論じたものだが、報道は事実を期待されているだけに、よけいに悪質であると断じざるを得ない。
こうした報道が、9月27日の秋葉原での集団暴行事件のような事件を誘引する要素の一つになっているのではないかと想像するのは、そんなに無理があることではないと思うのだが、どうだろうか?
なお暴行事件の被害者は常野さんという人で、はてなの市民(id:toled)でもあることを、あとから知った。