しいたげられたしいたけ

空気を読まない。他人に空気を読むことを要求しない

貶し二題

東川篤哉謎解きはディナーのあとで 2』(小学館)

ん〜、悪くないんだけどな〜。2冊目を読むと、いろいろと物足りなさも目につくようになる。登場人物が平板で奥行きが感じられない。何か調味料が足りない気がする。
例えばなんだけど、読者が容易にはアクセスできないような情報の開示が、本シリーズには少ないんじゃないかな?兄弟に警察官がいるリアルの知人から聞いたことがあるのだが、本職の警官でも殺人事件など重大事件に遭遇することは、そうそうないのだそうだ。ましてや事件の解決に重要な役割を果たしたとなると、組織内で表彰されたりけっこうな騒ぎになるんだそうだ。あと面白いなと思ったのは、警察官には月一だったか徹夜勤務のノルマがあって、体力勝負の職業でもこれがキツいらしく、知人の兄弟の場合、夜勤明けには必ず奥さんが八つ当たりを食らうので気の毒だという話を聞いたのが印象に残っている^^;
マンガ『ナニワ金融道』には主人公が警官に対して「(借用書に)官名と職名を書いてください」と要求し、相手の警官が「えらいことを知ってるな」とひとりごちたシーンがあった。こういうことがあるだけで物語に奥行きがぐんと広がらないかな?
あとシリーズ1冊目を取り上げたエントリー(http://watto.hatenablog.com/entry/20111209/p1)にも書いたけど、本物の執事ってこんなものじゃないんだよね。探偵役の執事=影山が「今宵、わたくし大事な予定がありまして」と令嬢の呼び出しを断るシーンがあるが、執事学校では「主人の要請と自分のプライベートがバッティングしたら迷わず前者を優先しろ」と教わるらしい(ソースは例の岩波新書だが、まだ確認してなくてうろおぼえ。記憶が間違ってたらすみません)。社畜は日本のサラリーマンだけじゃないのだ。
そもそも影山がどうやって執事になったのかという説明が、本シリーズには一切出てこない。1作で「野球選手になれなかったので執事になった」という不可解なセリフがあって、本書でその伏線が生かされかける話ならあるんだけどね。執事になりたいという者はまず執事学校のカリキュラムを修了して、適正があると判断されたものから執事学校が上流階級や富裕層からの求人に対して斡旋するのだそうだ。だから影山のような生徒がいたら、執事学校はぜってー斡旋しない^^;

最近のジブリアニメ

声優に有名俳優を起用したがるのはなぜだろう?
確かに『アリエッティ』の樹木希林の怪演は良かった。さぞ子どもの観客には憎まれたことだろう(褒めてるんですよ、それも最上級に!)。
でも、俳優は声の演技もできると言っても、それは十種競技には短距離や中距離もあるからと、短距離や中距離の選手を十種競技者から選ぶようなものじゃないかしらん?陸上競技者には短距離も中距離も専門にやっている人がいるのだから、その中から選手を選ぶのが当然じゃないのだろうか?つまり声優は声優から選ぶべきじゃないのだろうか、という気がするんだけど。