🍉しいたげられたしいたけ

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日帰り旅行について

9/28のエントリー に、もう何年も泊りがけの旅行をしていないと書いたが、日帰りの旅行とか、旅行というほどでもない美術館巡りなどの遠出であれば、ちょこちょこ出かけている。自営業なので二日以上仕事を空ける心理的な余裕がないのだ。世の多くの自営業者はそんなものじゃないのかな?リタイアしたら事情は変わると思いたいが、そうすると今度は経済的に…景気の悪い話はやめよう。

直近では、まだエントリーにしていないが9月の下旬に三方五湖に行った。一番大きい水月湖〔すいげつこ〕で遊覧船に乗った。
ガイド音声によると、水月湖は久々子湖〔くぐしこ〕と、浦見川または浦見運河と呼ばれる人工的に開削された水路でつながっているんだそうだ。

帰宅してから検索して調べてみた。このサイトが詳しかった↓
http://www.fukui-c.ed.jp/~cdb/rekishi/namekata/index.html
江戸時代以前には水月湖と久々子湖は自然河川でつながっていたが、1662年(寛文2年)の大地震により地盤が隆起して川がせき止められ、いくつもの村が水没するという被害を受けたのだそうだ。
そこで小浜藩士の行方久兵衛〔なめかたきゅうべい〕という人物が運河開削を指揮し、強固な岩盤に行く手をはばまれたりした2年以上の難工事の末、水位を現在の位置まで下げることに成功したんだそうだ。

で、思ったんだが、世の中には不公平なことはいっぱいあるけど、地盤の安定性というのもあんまり議論されることはないが実は不公平の最たるものの一つじゃないだろうか。
日本の地盤はどこも三方五湖周辺と大同小異で、400年単位の安定性さえ保障されていない。それどころか大阪・名古屋の現在の市街地の大半は、江戸時代には海の底だった。「江戸時代の海岸線」というのを見て「えっ?」と思った記憶がある人は、とりわけこの両都市の住人には少なくないんじゃないかな?

いっぽう「ジュラシックパーク」でおなじみのジュラ紀は約2億〜1億5千万年前のことだが、この名前はフランス-スイス国境の山脈の名前にちなんでいる。約5億4千万〜4億9千万年前のカンブリア紀は、ウェールズの古名にちなむ。
それだけ古い地層もあるってことだ。

何が言いたいかというと、フリー素材の白地図に三方五湖といくつかの施設の位置をプロットしてみたのだが…

追記:
こんな喩えを思いついた。
数字の桁があまりにもかけ離れていてピンとこないときには、単位を別のものにおきかえるとよいというのは、よく使われる手だと思う。

ここに1億5千万〜2億円の資産を持つ一人のフランス人がいたとする。
別にこのフランス人が偉いわけでもなんでもない。たまたまこいつの家にはそれだけの資産があったというだけの話だ。
このフランス人が、1台10万円の温水器だか自家発電機だかを買ったとしよう。
10万円というのが何のことかは、わかるよね?
それがよい買い物だったか悪い買い物だったかは知ったことではないが、それはそれでアリだと思う。そう感じる人が大部分だと思う。
実はそのフランス人は、何のつもりかその装置を58台も持っていると聞かされても、人によって感想は違うだろうがまあ許せるというところじゃないだろうか。

一方、ここに400円の現金しか持ち合わせていない日本人がいたとする。
ひょっとしたら手持ちの現金はもっと少ないかも知れない。ジュースを買ったから280円かも知れない。
これもその日本人のせいじゃない。とにかくこいつは400円以下しか持っていないのだ。
だがもしこの日本人が、1台10万円の温水器だか自家発電機だかを買うと言い出したら、どうする?
普通の感覚の持ち主がこいつの知り合いか友達だったら、きっと猛反対すると思うぞ。
ところがこの日本人は、実はその装置をすでに54台も買ってしまっているのだ。
さらに買い足す予定だそうだ。
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