しいたげられたしいたけ

空気を読まない。他人に空気を読むことを要求しない。

お金持ちの話

はてなダイアリーに時々登場してもらっている資産家の話である。個人特定につながることは絶対に書かないという条件で、ネタにさせてもらっている。これまで「情報主」と呼んでいたので、今回もそうする。

「うちなんかお金持ちの内に入らないよ」みたいなことを言うが、私に言わせれば「(1)資産が資産を生む状態にある」「(2)働かないでも十分食っていける収入がある」の2点で間違いなくお金持ちの部類である。ただし仕事はちゃんと持っていて、ぜって~私以上に稼いでいるはずだ。私より少ないってことはない。

いらんことだが思いついたついでに書いてしまう。「それ以上でもそれ以下でもない」という慣用句って、おかしいよね。「以上」も「以下」もイコールを含むから、「以上」でも「以下」でもなければ空集合だ。

情報主はアベノミクス以前に外国債を仕込んでいたため、結構な利益を出した(はずだ)というエントリーを書いた。

http://watto.hatenablog.com/entries/2013/02/09

あれからさらに外国債を買い足したという。

情報主「買い足したと言っても今回は小口だ」

私「小口ったって100万単位だろ?」

情報主「まあな。買い入れの最小単位がそんなもんだから」

これまで儲けた分を突っ込んだんだそうだ。

私「今から買っても間に合うの?」

情報主「さあね。リスクは当然あるさ。だがこれまではアベノミクスと言っても実態は何もなかった。しかしこれからは"異次元の金融緩和"が現実に発動される。マネタリーベースが2年で2倍になる。これは一番単純に考えると円の価値が半分になるということだろう?」

内心、ちょっと青ざめる。自分が何も手を打っていない、あるいは何も手を打てないことを想起してである。

 情報主「もちろん経済は複雑系で予測は困難だ。ただうちの場合、資産が銀行預金に偏りすぎている。家族の意向があるから、全部を思い通りにできるわけじゃない。自分の自由になる分だけでもリスク分散しておきたいというのが一番の動機だ」

そうそう、また思い出した。銀行は大口預金者のところには盆暮れの付け届けをするのだ!この事実もこの情報主経由で知った。うちに来るのはせいぜい信金、信組クラスだと情報主は言うが、例によって謙遜になってね~よ!(-"-メ

私のような小口預金者でも相応に銀行の儲けには貢献しているはずだと考えると腹が立つが、バブルの頃に暴露されたように銀行の利益のほとんどは借り手と大口預金者あってのことだと考えると…だから窓口に来る客のことを銀行では隠語で「ゴミ」と呼んでいて…あかん、逆説の「が」でつないだものの書き連ねているうちに余計に腹が立ってきたヽ(`Д´)ノ

私「でもなぜさらに外国債?リスク分散というなら、株式とか投資信託とかもあるじゃないか」

情報主「そういうものもやっていないと思うか?」

私「思わない…」

情報主「それはともかく、日本経済のフェーズとして、単純な組み合わせが4通りあるだろう?円高-株安、円安-株高、円高-株高、円安-株安だ」

私「まあね」

情報主「このうち今後の円安-株高と円高-株高が予測されるときには、株式や投信を買うべきだろう。円安-株高と円安-株安だったら外国債や外貨預金だ。円高-株安であれば現金のまま持っているのが一番だ」

私「円高-株安というのは去年までの状況だね」

情報主「そして今は円安-株高だが、残りの円高-株高と円安-株安のうち、今後起きる可能性がより高いのはどちらだと思う?」

私「…」

この分析が正しいのか間違っているのかはわからない。ただ、話を聞いていて二つのことを感じた。

一つ目。お金持ちはアベノミクスで喜んでいるだろうなと思ったらさにあらず、実際にはどうも、資産を守るのに、それはそれは真剣になっているのだ。この情報主の場合、資産を守るぞという強い意志が、傍にも伝わってくるようだった。儲けが出る、資産が増えるというのは、その余禄なのだろう。

二つ目は、現在の「好景気」というのは、そうしたお金持ちの活動によるものだろうということである。だがそれが、資産を持たない層にどのように波及するか、そのメカニズムが私には見えてこない。持たざる層へのトリクルダウンがどのように起きるのかが想像できないのだ。

経済学の知識がないから喩えで言うしかないのだが、小学校の時の熱伝導の実験で、試験管に入れた水の上の方をアルコールランプで熱すると、上の方は沸騰するが試験管の下の方は手でさわれるほど冷えたままという、あんな感じで…