しいたげられたしいたけ

空気を読まない。他人に空気を読むことを要求しない

真宗大谷派名古屋別院「第25回 平和展」を見てきた

毎年、春のお彼岸頃にやっている企画らしい。「はてダ」のほうを検索すると、4年前にも見に行っている。

今年のテーマは「仏の名〔みな〕のもとにヤスクニへ」。特別展として「満州別院」すなわち当時の新京、現在の長春に建設した別院の写真や資料が展示されていた。

その他に、「天牌」といって「今上天皇」「明治天皇」などと書かれた大型の位牌のようなものの実物。これが戦前戦中には本尊を覆い隠すように「奉安」されていたという。また法衣の僧侶たちが伊勢神宮など各地の神社を参拝している写真。

これらは浄土真宗の教義をないがしろにするものに他ならないが、真宗教団は当時も今も日本最大級の信徒数を有する宗教団体であるがゆえ、陰に陽に国家権力の圧力を受け、このような形での「踏み絵」を踏まされ続けてきた。

大逆事件に巻き込まれて獄死した高木顕明を筆頭に、宗義の「神祇不拝」を唱えたとして大谷大学学長の座を追われた河野法雲、反戦的な発言を行ったとして逮捕された竹中彰元、植木徹誠など、弾圧を受けた僧職者も少なくない。

平和展と題する企画を長年続けているのも、特定秘密保護法に宗派として反対したのも、安倍首相の靖国神社参拝に対して抗議文を出したのも、こうした歴史があるがゆえなのだろう。

入場無料で、そのうえB4版の立派な冊子をタダでもらえる。持っていない過去3年分の冊子も一緒にもらった。3年前のものはカラー口絵が東日本大震災の写真で埋め尽くされている。もう3年か、という感慨。それと、安倍首相が就任してからの短い期間で、世の中の空気が一気にキナ臭くなったのだなと、改めて感じた。

隣接する東別院会館では「原爆と戦争展」というのをやっていた。写真と新聞記事などからの文章の展示。期間は「平和展」と同じだが、主催団体は違うようだ。

境内に露店がいっぱい出ていた。焼き物、小物、団子、仏具など。お彼岸だからかな?