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美濃赤坂線(通称)に用もなく乗ってきた

軽症の乗り鉄の傾向がある。近場でも乗り残しているところがいくらでもあるから「乗り鉄」を名乗るのはおこがましいかもだが。

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JR東海道本線の大垣駅から、わずか2駅という支線がある。美濃赤坂線と呼ばれることがあるが、これは通称であり正式名称ではない。まだ乗ったことがなかったので、用もなく乗ってみようと思った。

まずは快速で大垣駅まで移動。

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これはやはり大垣駅から分岐する第3セクター樽見鉄道。ちょうどホームにすべり込んできたので撮った。

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美濃赤坂線は専用ホームの3番線で待機していた。車体はご覧の通りのJR東海カラー。しかしワンマンだし、扉のそばにボタンがついていて乗客が自分でボタンを押して開閉するのだ。

前述の通りわずか2駅の支線であるにもかかわらず、電化だしJRから経営分離もされていない。鉄道好きの興味をかき立てる路線の一つである。

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あっと言う間に終点の美濃赤坂駅に着く。広いぞ! 写真では伝えづらいが、昔の貨物駅の操車場風。廃墟? そうでもないらしい。

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駅舎。立派。古いJRの駅にわりとあるタイプ。

日中は2時間に1本しかないから、そのまま折り返しを待つらしい乗客が何人もいた。私のように用もなく乗ったのだろう。

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しかし線路はさらに先へ続くのだ! 

電化はされていないが、レールは光っている! 使われているぞ! 線路に沿って歩いてみることを決意する。

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「赤坂本町駅跡」と書かれた石碑。こういうの萌えません?

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さらに先に進むと、こんな光景が! 貨物列車が待機している! なんかラッキー。

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さらに接近。隣の道路をトラックがひっきりなしに通っている。

 線路はセメントの原料となる石灰岩の採石場まで延びていたのだ!

ちなみにお隣の三重県には、三岐鉄道というローカル私鉄があってちんちんがたごとと通勤通学客をのどかに運んでいるが、確かここは私鉄としては貨物取扱量が日本一だったか日本有数だったはず(ちょっとぐぐったけど確認できなかった)。やはりそちらもセメント輸送が主力だったはずだ。

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工場萌え。

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ひっきりなしに走るトラックの邪魔にならないよう気をつけながらさらにもう少し先まで歩くと、道路脇に貨物線の本当の終点が確認できた!

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終点の反対側を撮ったところ。こんな光景が続くのだもの、鉄道好きとしては歩くのを止めることができるだろうか? いやできない!(反語)

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線路はつながってなくても、その先にはこんな遺構も!

石灰岩に限らず、想像するに炭坑線とか森林線とかも、鉄道輸送が主力だった時代には、必要があれば鉄路はどんどん延び、必要がなくなれば容赦なく廃止されを繰り返したんだろうな。

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遠景。掘削された山肌が屏風のように切り立って見える。今日びビョウブなんて一般家庭では見かけないけど。よく崩れないものだと心配になるが、崩れないように角度を計算して掘っているんだろう。

実は写真からは確認できないが、この掘削された山の山頂近くに建物のいらかが見えたのだ。とても民家とは思えないから山寺だろうかと思って、あとでグーグルマップで確認したら「子安地蔵堂」という建物名が出てきた。「美濃赤坂」「子安地蔵堂」でぐぐって出てきたブログを読むと、ここはここで絶対に訪ねてみる価値のありそうなところだと思った。

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帰りは10分くらい歩いて養老鉄道養老線の東赤坂駅から電車に乗った。こっちは日中は40分に1本。とは言え大垣市周辺の鉄道網の充実ぶりは、よその地方の人から見たらちょっと意外なほどじゃないかな?

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