しいたげられたしいたけ

空気を読まない。他人に空気を読むことを要求しない

パソコン教室を経営していました(その6:完結)

大赤を出しながらパソコン教室を続けていた理由がもう一つあったんだった。
「副業」のほうは源泉徴収されているので、確定申告をすると給与所得とパソコン教室の赤字が相殺されて税率が下がる。だから還付金がかなりの額になる。ほとんどの年で10万の桁だった。
だから、せっせとVISTAマシンだとかWindows新バージョンのライセンスだとかOfficeの新バージョンだとかを購入することができたのだ。
とは言え経費が無限に使えるわけではない。必要なものは買わざるを得ないが、少しでも費用を抑えようとあれこれやっていた記憶が蘇ってきた。
例えばインターネット講座で使うメールアドレス(そういう講座が、一時期であれ成立していたんですよ)。最初はプロバイダの追加メールアドレスサービスを利用したが、追加アドレス一件あたり月額300円とかかかる。高すぎないかと探したら、有料メールアドレスを専用で提供している会社が見つかり、そちらはアドレス一件あたり年額900円だったので乗り換えた。さらにレンタルサーバを借りればアドレスを何件追加しても月額は一定でこれが一番割安だということがわかったので、最終的にはこれにした。もっともそんなことをやっているうちにインターネット講座などというものの受講者がいなくなってしまったのだが。
それから2日前のエントリーに書いたウイルス対策ソフトの件。初めはウイルスバスターを使っていたが、毎年10台分の更新料を払わなければならないのが大変だったので、更新料ゼロを謳い文句にしたウイルスセキュリティゼロが登場した時には迷わず乗り換えた。今のように無料ウイルス対策ソフトが出回っていなかった時代である。
ただしウイルスセキュリティゼロの更新料が無料なのはWindowsのバージョンが同じ間だけで、XPの寿命が比較的長かったから助かったが、VISTAが登場した時には、気まぐれで当時やはり更新料無料を謳っていたウイルスキラーという銘柄を導入してみた。ところがこれがとんでもないハズレだった。何度もシステムエラーを引き起こしたことが、弊ブログを検索すると出てくる。幸か不幸かVISTAの寿命は比較的短くWindows7にバージョンアップしたので、ウイルスセキュリティゼロに戻した。今「ウイルスキラー」をぐぐると、サービス終了のお知らせが出てくる。
パソコン教室の思い出を書き始めたらきりがないので、終焉だけ。
出張教室のほうは、3教室目を立ち上げて1年目くらいで、非営利団体の責任者と大喧嘩をしたことがきっかけでクローズした。
なんで喧嘩になったかは、なぜか憶えていない。多分つまらないことだったのだろうと思う。ちなみに、これをきっかけに心療内科を受診する気になり、鬱との診断を受けた。
この経緯については、探したらエントリーを残していた ⇒ 「やべぇ、鬱を発症しちまった(その1) - しいたげられたしいたけ
鬱に関しては他人のブログなんかも読ませてもらったりすると、仕事のアクシデントで発覚するケースが実に多く、こういうのって何とかならないものかと心底思う。
ただ私の場合は、辛うじて書店のパソコン教室と「副業」の方には(たぶん)目立った影響がなかっただけ、マシなケースと言えるかも知れない。
なお鬱のことは何度かエントリーにしたので、他人に余計な心配をさせたかも知れません。すみません。目下は、自分で言うのもヘンですが「上手に付き合っている」状態だと思っています。つか弊ブログを「週休ゼロ日」で検索すると、3教室体制でやっていた期間のエントリーがぞろぞろ出てきます。週休ゼロ日と言っても実態は一日ひとコマしかなかった日も多く含まれており、体感的には全然しんどいことはやっていなかったつもりでしたが、今にして思えばやはりどこかで無理をしていたんだと思います。今は休みすぎるくらいに休んでます(^▽^;
書店のパソコン教室の方は、それからさらに1年とちょっとして、書店が改装して従来パソコン教室をやっていたスペースがなくなってしまったことが転機になった。書店側では店内に長机を置いて教室ができるスペースを別に用意してくれたのだが、従来の独立したスペースではなく「いかにも店の中」という場所だったため、受講者には不評であり、人によっては「ここでは嫌です」とはっきり言われたこともあった。
それ以降は、自宅の方へおじゃまして家庭教師形式でパソコン教室をやりますよとか、従来も一応対応はしていたパソコントラブル相談を前面に出してみたりとか、違ったことを試してみた。まあ予感はしていたが、業績改善とはいかなかった。
この頃、ギターを習い始めた。
ギター教室と比較すると、ビジネスモデルとしてのパソコン教室の弱点がはっきり見えたような気がした。ギターに限らず楽器は長く付き合うものだ。10年以上習っている人も少なくない。いっぽうパソコン教室は、早い人だと2〜3ヶ月で、年配のゆっくりした人でも1年もすれば、初心者向けのカリキュラムは終わってしまうのだ。だから常に新しい受講者を募集しつづけなければならない。
広告をやめてフェードアウトさせようと決意した。
広告をやめると、受講者はあっという間にいなくなった。たまに以前の受講者から、トラブルシューティングとか、あと「今年も年賀状を作りたい」とかいう要望があるので、そういった要望にはスポット的に対応している。
思い返せば名駅地下街時代から10年とちょっとのうちで、利益が出ていたのはその四分の一にも満たない期間であり、あとは無理やり維持していたようなものだった。しかしパソコン教室をやっていたからこそ現在の仕事にも結びついたわけだし(こっちも勤務形態は目ぐるましく変わっているが)、今後も綱渡りというか飛び石伝いというかそんなことをやりながら口に糊していくしかないと腹を決めている。
(その1)はこちら ⇒ http://watto.hatenablog.com/entry/20141011/p1
はてなブログには下記新規エントリーを公開しました。
『冗弾の射手(その8)』