🍉しいたげられたしいたけ

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ワンランク上のお金持ちの話

私は「艦隊これくしょん」はやってないんだけど、どんなもんかとYoutubeで実況を見て、「あ、これ投資に似てね?」と、たぶん共感する人は少ないであろう感想を抱いた。
投資のやり方は人ぞれぞれだろうけど、前回のエントリーに書いた情報主の場合、投資に回せる余剰資金を、500と100の何口かに分けている。500というのは空母・戦艦で、100は軽巡・駆逐艦みたいなものだ。
でもって500を重点に、100をハイリスク銘柄にあてがっている。100が多少被弾しようが、重点の方でvictoryをゲットしようという戦略だ。
情報主は仕事を持っているので、基本、投資したら満期まで放置だ。デイトレみたいなことはやってない。
リスクは当然あるとはいえ、年利数%程度を狙う限りにおいては、投資は「艦これ」初級ステージ程度のイージーゲームのような側面もあるみたいだ。知らんけど。
またハイリスクと言ってもFXとかじゃないから、被弾はあるものの撃沈には至らず、多少の損切りはあってもそこそこ回収はできるんだそうだ。
「艦これ」が史実をベースにしていて戦史を勉強しておくと成績が上がるように(知らんよ。私はやってないから)、投資においても、各種の経済指標や時事ネタ、国際情勢を仕入れれば仕入れるほど、戦果に直結するもののようだ。
でもって、細かいデータをウォッチすればウォッチするほどいいかというとそれで100%勝てるというわけでもなく、一方で大きな材料、例えばマネタリーベースとか原油価格とかの、大雑把なトレンドを押さえておくと、中期スパンではまあ損はしないということもあるらしい。へぇ。
そうやって戦果により新たな艦娘ならぬ投資資金を拾ったり、情報主の場合、年1000を超す不動産賃貸収入があるからそっちを課金して新規の艦娘を建造したりして、艦隊の陣容は日に日に増強されているようだ。
情報主「それ個人収入じゃないぞ。あくまで世帯収入だ」
謙遜になってねーよ。
情報主「実際に資金を動かすことにより勉強になるのが大きいな」
あっそ。
以上の比喩が適切かどうかは知らない。わかってない人間が書いたことだから、多分、突っ込みどころは満載だろうけど、私は今後も「艦これ」に手を出す気はないよ。ドはまりする体質だから手を出したら最後、確実に実生活に支障を来たす自信がある。
ここまでが枕。
情報主はしきりに「うちなんか金持ちのうちに入らない」という意味のことを口にする。「うちは確かに1%かも知れないが、1%の中では99%だ」という表現も聞いた。
じゃあどんな世帯がお金持ちなのかと尋ねたところ、またまた興味深い話が出てきた。
情報主によると、資産も年収も情報主のところより一桁上の資産家が、人口十万に満たない市内にゴロゴロいるんだそうだ。
情報主「例えばうちの自宅が隣接しているところが、この一帯では一番の地主で、近所の土地は軒並みそこの賃貸だ」
かつては小売店が多かったが次々と閉店して、今はすごい勢いでコーポ形式の賃貸住宅に建て替わっている。
情報主「それから家族が知り合いのマンションオーナーは、マンションを一棟新築したと言ってたな」
私「そういうところとは、どういう付き合いをしているの?」
情報主「まあ親切にしてくれるよ。家族が物件を新築した時には、マンションオーナーがいろいろ相談に乗ってくれたと言っていた」
情報主のところが資産を増やしているといっても、それらワンランク上の資産家は、資産を増やすスピードがさらに早いんだそうだ。
情報主「追い抜かれる心配がないとわかっているから、余裕をもって対応してくれるんじゃないかな?」
そういうもんかね?
情報主「だが近隣で一番の地主の方だが、うちの土地に隣接する遊休地をうちで買い取れないかとちょっと探りを入れたところ、市価の1.5倍くらいの坪単価をサラリと提示してきた。家族はありゃタヌキだなと言っていた」
タヌキとキツネの化かし合いだろ。
とまれ、そのくらいになるとだいたいどこでも勤めをやめて、専業で不動産管理をやってるんだそうだ。
情報主「所有する田んぼを潰してショッピングモールに賃貸したところの当主は、元は農協に勤めていたが退職して、次の市議会選挙に出馬するとか聞いたな。狭い町だからそういう話がすぐに広まる」
誰が入れるんだそんな候補に?
情報主のところは不動産賃貸が収益柱だから地主関係の情報が多く集まるが、市で一番の資産家は異業種の実業家なんだそうだ。銀行の支店が移転した跡地を買い取って公園にしたという話は、やはり市内では有名。
繰り返すがこれらは全て人口十万未満の地方小都市の中での話だから、上を見たらさらにキリがないんだと思う。名古屋だったらどういうことになるんだろう? 東京だったらどういうことになるんだろう?
つか我々がお金持ちの生態に興味を持つように、お金持ちはお金持ちでワンランク上のお金持ちのやることを注視しているのだなきっと。
そもそもこんな田舎町に、100人に一人と単純計算して情報主クラスのお金持ちが1000人近く、情報主より一桁上のお金持ちが100人近くいると想像すると、世の中がまるで違ったものに見えるようでめまいがする。
実はそれだけじゃなく、お金持ちの間にはネットワークがあって、陰に陽にいろんな恩恵を受けられるみたいなのだ。ネットワークと言ってもネットのSNSみたいなものではなく、リアルの人脈なのだが。
情報主のところには、元は畑で、面積が中途半端だったため売るに売れず持て余していた土地があったが、そういうところ経由で不動産業者が、駐車場だったかちょっとした借り主を紹介してくれたそうだ。賃貸料は月一万程度だが、借り手がつく前は固定資産税はかかるし草刈りをしなければならないから人件費はかかるしだったから、肩の荷がちょっと軽くなった気分とのことだった。
ここのところ「はてな」では「互助会」なるものが槍玉に上がって叩かれているが、現実社会に存在する互助会ネットワークを考えると「何を寝ぼけたことを」という感想しか出てこない。