🍉しいたげられたしいたけ

NO WAR! 戦争反対!Ceasefire Now! 一刻も早い停戦を!

選抜高校野球の県議暴言騒動は「アドバイス罪」の最悪のケースという見方も可能と思いつつ「アドバイス罪」をきちんと考えるのは意外と難事では?

実は次のエントリーとして花見ネタを準備中ですが、またしても気まぐれで時事ネタにサラっと触れたくなったので。

昨日(3/30)のホッテントリの、これだけど…

headlines.yahoo.co.jp

よくある(あっちゃ困るが)政治家の暴言ネタで、この件だけだったら取り上げなかったと思う。だがブックマークコメントの一つが刺さった。

id:deztecjp さんのコメントです。引用させていただきます。

<選抜高校野球>「1回戦負けしろ」滋賀学園に県議が暴言 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

他人の間違いにはよく気付くはてブ世論。自分は平素、「指摘が必要だと思ったことを、適切な相手に向かって、過剰な言葉を用いず、冷静に伝える」ことをできているか。他山の石としたい。

2016/03/30 19:30

b.hatena.ne.jp

後発のブコメでもあったせいか、スターをそんなに集めているようでもなかったが、私の中ではブコメの中で異彩を放っているように見えた。「うっ」とつまってしまった。

弊ブログはアフィリエイト広告を利用しています

 

 

もう一つ、同じ日ホッテントリでとても気になるものがあった。「はてな」の人気ブロガーのお一人で、しばらく更新の途絶えていた くたびれ はてこ さんの、このエントリーである。

kutabirehateko.hateblo.jp

内容自体ショッキングなものだった。ご家族のご快癒を心よりお祈り申し上げます。

それと同時に、ブコメの一部にちょっと気になるものがあった。数は多くはないけど、「これってアドバイス罪って奴じゃないの?」と感じたのだ。

これについては他人のことぜんぜん言えません。自分のブコメ書いては消し、結局残しませんでした。「あなたへのお知らせ」欄を汚してすみません。

案の定というか何というか、次の日のエントリー。

kutabirehateko.hateblo.jp

はてこ さんは「はてなブログ」屈指の筆力の持ち主だから、その手になる平易な文章をたどるうち、読み手の脳裏にありありと情景が浮かんで、つい何か書きたくなってしまうのだ。

えてしてそれが、まさしく上記エントリーにある、この言葉に引っかかる。

同じ船にいない人のそれはアドバイス罪にほかならない。

「アドバイス罪」という単語には、この言葉の生みの親である あきまん 氏のツイートへのリンクが貼ってあった。
「アドバイス罪」とは何ぞやという明確な定義はないけど、てきとーに今思いついたことを三ヶ条くらいにまとめると、こんな感じになるだろうか? ご指摘、ご批判は大歓迎ですのでお願いします。 

  1. 実は想定しているシチュエーションが、送り手と受け手でまるで違っている(それはちょっと考えたらすぐわかることが多い)
  2. 本人は善意のつもりで口にしている(だから反省しにくい)
  3. 誰も幸せにしない

最初に引用した県議の暴言は mainichi.jp の記事を読む限り、上の三ヶ条によく当てはまっていると自画自賛しているのだが、どうでしょう?(駐車場所は正しかった、本人によると暴言は「二の次」、「誰も幸せにしない」はそのまんまで)「んな牽強付会をしなくても、そのままで十分酷い」という批判はあるかな?

問題はここからだ。

「そんなつもりはない、あくまで相手のためになることを言いたかったんだ」という気持ちもまた、誰もが自然に持ち合わせているものだと思う。

だが、自分が言ったことや書いたことを反省すると、地雷のように上記三ヶ条のどれかを踏んでしまうことに気づく。あるいは上記三ヶ条以外どころか、下手をすると相手構わぬ無差別攻撃、無差別テロになっていた、なんてことにもなりかねない。

ブコメの実例について論じると揉めるから、架空の例を出してみよう。くたびれ はてこ さんの最初のエントリーを読んだときに、実経験に照らして最も共感したのが「現金が第一」ということだった。あえて「アドバイス罪」を踏みに行くコメントを書くとしたら

お前らつべこべ言ってないでカネを送ってやれ

ブログ主に現金を送ることはできないので

Amazonほしいものリストを送ってやれ

ということになるだろうか。

書くんじゃなかった…(=_=;

文字にする前は、「これのどこがいけないのか」をいろいろと言葉で説明しようと頭の中で考えていたが、自分の頭の中にあった文字をタイプして目で見て確認すると、怒涛のように襲ってきた「やるんじゃなかった感」…

カネは人生において必要不可欠なものであるに関わらず、カネをめぐる状況は個人差がありすぎる。カネに対して強い執着を隠さない人もいれば、意外なほど恬淡たる人もいる。それよりはるか以前に、裕福な人と困窮している人の差が激しいことを書くべきか。

そういう状況において、お互いに気まずい思いをすることを避けるため、カネに対する話題は控えるという知恵を獲得したのだろうか? いやテレビのバラエティ番組レベルの知識だけど、中国や台湾などでは、わりとあけすけに年収の話を他人とするというが、文化による差異もあるんだろうか。

ええい、「アドバイス罪」に対する考察がぜんぜん深まっていないじゃないか、どうすんだこれ?

言いたかったことは、「わかっていながらやらかしてしまうことはあるんだ」ということだ。見当違いの例かも知れないが、3月26日29日 と二度にわたって論理パズルの記事を書いた直後であるにもかかわらず、まるく堂 (id:marukudo)さんのこの問題には見事に不正解したりしたもんで…

marukudo.hatenablog.com

アドバイスに関しても「わかっていながら、やらかしてしまう」という例が作れないかなと思いつつ、さしあたってはいい例が示せなかった、というのが今回の結論です。

そもそも今回のエントリー全体が「アドバイス罪」、すなわち他人に対するお門違いのアドバイスを試みて失敗した実例、と言えるかも知れない。

弊ブログはアフィリエイト広告を利用しています