しいたげられたしいたけ

空気を読まない。他人に空気を読むことを要求しない

クリエイティブコモンズの「クレジット」なるものがわかりにくくて多分今でもわかってないので自分用にメモ

前回のエントリー に、id:qt_fb さんから次のようなブックマークコメントをいただきました。ご教示に感謝します。

自称「日本三大何とか」の三つめがうちの地元になぜか多い件または郷土愛は自己憐憫の形をとりがちなのだろうか? - しいたげられたしいたけ

ライセンス警察なんですけど、パブドメなら表記不要ですが、CCだと常に要表記(Attribution)ライセンスになっておりまして、今回の下呂温泉の画像もそうだから、作者とライセンスを示さなければいけないですよ

2016/06/27 23:00

b.hatena.ne.jp

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やべ、またやらかした、ということで、あわててWikimedia Commonsのライセンスを確認した。以下「布袋の大仏」を例にとる。確かに qt_fb さんご指摘の通り「CC 表示」になっていた。でも何を表示すればいいんだ? ウィキメディアに貼ってあるリンクは英語サイトに飛ぶので、日本語版のほうを貼ります。

Creative Commons — 表示 2.5 一般 — CC BY 2.5

表示 — あなたは 適切なクレジットを表示し、ライセンスへのリンクを提供し、変更があったらその旨を示さなければなりません。あなたはこれらを合理的などのような方法で行っても構いませんが、許諾者があなたやあなたの利用行為を支持していると示唆するような方法は除きます。

「適切なクレジット」って何なんだ? FAQには、次のように書いてある。

https://creativecommons.jp/faq/#a4

① 何を記載すべきかについて

以下の◆のマークがついたものを記載してください。

◆元の作品の「(C) 著作権者の名前 公表年」の3点セット(これを「著作権表示」又は「クレジット」と呼ぶことがあります)

→元の作品に記載されている場合には、必ず記載してください。

◆元の作品の作者名、スポンサー、タイトル

→元の作品に表示があれば記載してください。

◆元の作品の著作権表示かライセンス情報に関するページへの指定されたURL

→元の作品に表示があれば記載してください。 

 「(C) 」は、原文中では○の中にC。機種依存文字でうちのスマホでは表示されなかったので、置き換えました。

3点セットというのがわかりやすそうだが、「(C) 」マークなんてウィキメディアには表示されていなかった。それに「(C) 」マークは今どき法的な意味はあまりないそうで、従って目にする機会は激減している。ソースは次の書籍。 

著作権の考え方 (岩波新書)

著作権の考え方 (岩波新書)

 

 当該部をOCRで引用する。

≪前略≫知的財産権には大きく三種類あるが、これらの中で「著作権」のみが持つ特徴は、「権利を持つのに政府の審査や登録はいらない」(無方式主義)という国際ルールである。これは国際著作権ルールの基本中の基本だが、日本の著作権法がこれに適合したのは、既に述べた一八九九年(明治二二年)である。これに対して、アメリカの著作権法がこのルールにようやく適合したのは一九八九年(平成元年)であり、それまではアメリカの著作権保護水準の低さが大問題となっていた。
 そうした状況に対応するために、(C)マークというものが国際的に作られた。これは、このマーク等が付された著作物は、アメリカのような保護水準の低い(すなわち、国への登録を要する)国へ持ち込まれた場合も、「登録されているものとみなす」というものだった。したがって、保護水準が高い日本やヨーロッパでは最初から無意味なものであり、アメリカがこの面についてようやく国際ルールに追いついた一九八九年以降は、国際的にもほとんど無意味なものとなっている。

 現在でも、出版物やホームページ上のコンテンツなどに(C)マークが付されている例は多く見かけるが、これは、「(C)マークの次にあるのが著作者名」といったことを事実上表示しているだけで、(C)マークの有無によって法律上の効果が変わるわけではない。

(上掲書P7、改行位置改変しました。(C) は○中にC)

結局、表示例を検索して出てきたサイトを真似て、タイトル、日付、著者名を追加した。これでよかったのかどうか自信はない。

直後に、id:houyhnhm さんから次のようなブコメをいただきました。ありがとうございます。

自称「日本三大何とか」の三つめがうちの地元になぜか多い件または郷土愛は自己憐憫の形をとりがちなのだろうか? - しいたげられたしいたけ

Wikipediaの利用の場合には、「Use this file」の「HTML/BBCode」の内容でも貼っておけばいいんじゃなかろうか。

2016/06/28 17:24

b.hatena.ne.jp

このエントリーでちょっと実験してみる。ウィキメディア右下の「詳細」という青いボタンをクリックすると…

f:id:watto:20160629235005j:plain

写真の右側に houyhnhm さんのおっしゃる「Use this file」(on the web)というボタン(地球のアイコン)が表示されるので、クリックする。

f:id:watto:20160629235004j:plain

「HTML/BBCode」が取得できたので、「はてなブログ」の「HTM編集」タブから貼ってみる。

f:id:watto:20160629235112j:plain

上の三つの画像はスクリーンキャプチャしたもので、下の画像は「HTML/BBCode」で表示したものである。

Hotei-daibutsu1

画像直リンになるけど、いいんだろうか? 必要な情報はタグに含まれているってことだろうか?

とか何とかやっているうちに、qt_fb さんが詳しいエントリーをアップされました。こちらも感謝しつつリンクを貼らせてもらいます。

d.hatena.ne.jp

今からでも上記記事中の qt_fb さんのおっしゃる「理想的な表示」に変更しようかとも思ったが、今回サンプルに使っている「布袋の大仏」は “Author No machine-readable author provided.” なんよね。まさかこれが著者の変名ってことはあるまい。写真を提供する側も Creative Commons について、あんまりわかっていなかったんじゃないだろうかと想像する。わかってない人間(私のこと)が他人のことを「わかってない」と想像すると、実は他人はちゃんとわかっていて、わかっていないのは自分だけだった、ということは往々にしてあることだが。

問題はそれだけじゃない。Microsoft Office では、以前あったクリップアートが2014年12月をもって廃止され、代替として「オンライン画像」というのが提供されている。

これは Power Point 2013 のスクリーンキャプチャ。この「オンライン画像」というのをクリックすると…

f:id:watto:20160630001238p:plain

次のようなダイアログボックスが開くので、「布袋大仏」と入力してみる。

f:id:watto:20160630001236p:plain

検索結果に「クリエイティブコモンズ」という文言が表示されてはいる。リンクも示されている。

f:id:watto:20160630001237j:plain

文字起こししてみる。リンクもダイアログボックスと同じものである。

これらの結果はクリエイティブ コモンズ ライセンス;のタグ付きです。ライセンスをよく読み、準拠していることを確認してください。

著作権等の他者の権利を尊重する責任があります。詳細はこちらをご覧ください。

 何をしたらいいのか、何をしなきゃならないのかが、わかりにくくないか? 後半のリンクなんか英文だぞ。

何よりこのダイアログボックスから画像をワードやパワポに貼り付けたとき、どうやってキャプションを挿入するんだ? ブラウザで開き直せってか?

最低限、昔のクリップアートと同じ感覚で使っちゃいけないということだけは、留意しなければならないようだ。

さらに、「はてなフォトライフ」でも、クリエイティブコモンズの設定をすることができる。

f:id:watto:20160630001239p:plain

上記の「クリエイティブ・コモンズとは」に貼られているリンクは、以下の通り。一部、引用する。

http://f.hatena.ne.jp/help#cc

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの種類
表示:
著作者の氏名を表示すれば、誰でも自由に使用できます。改変、頒布することもできます。また、営利目的でも使用できます。

本家サイトの表現に比べて緩くないか? いいのか? 検索流入のことを考えると、クリエイティブコモンズの一番緩いのを指定するのがよさそうだが。それどころか、私が公開した写真や画像は、全部氏名表示もいらないパブリックドメインにしたっていいと思っている。ただし Windows や MS-Office などのスクリーンキャプチャが多いので、マイクロソフトを差し置いて私がフリー素材を宣言していいものかどうかわからないから何もしていない。

そんなわけで、弊ブログにおけるクリエイティブコモンズの利用に関する方針は、正直まだ定まっていない。当面、今回のエントリーに限らず 弊ブログにおける画像表示は、これまで通り著作権法32条で認められた報道、批評、研究目的の正当な範囲内での引用だと主張することにしよう。