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しいたげられたしいたけ

人権を守るには人権を守るしかない。人権以外の何かを守ることによって人権を守ろうとする試みは経験的に全て失敗している

アルバイト、パートと業務委託契約を結び個人事業主として扱うというグレーな雇用形態は思ったより広がっているのではないかという危惧

7月29日のエントリー「学生を「個人事業主」として業務委託契約を結ばせる愛知のブラック家庭教師バイト派遣業者について」には、多くのアクセス、はてなスター、ブックマークコメントをいただき感謝しています。ありがとうございました。

ブラックバイトに関連しては、直後の8/1付 asahi.com にこんな記事が掲載された。同記事には、「しゃぶしゃぶ温野菜」、「DWEJapan」、「レインズインターナショナル」という業者名が明記されていた。

www.asahi.com

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一方、7月29日のエントリーに引用した記事には、業者名は書かれていなかった。弊エントリーのブコメで最もスターを集めたのは b:id:masumizaru さんのこのコメントだが、業者名を公表するか否かには、裁判になったなど、何らかのガイドラインがあるのだと思う。

学生を「個人事業主」として業務委託契約を結ばせる愛知のブラック家庭教師バイト派遣業者について - しいたげられたしいたけ

朝日新聞はこういうブラック企業の名前は伏せるくせに事件被害者の名前は実名を出したがるのか。逆だろ逆

2016/07/28 06:47

b.hatena.ne.jp

いただいたブコメといえば、他にも気になるものがいくつかあった。

b:id:inferio さんのコメント。

学生を「個人事業主」として業務委託契約を結ばせる愛知のブラック家庭教師バイト派遣業者について - しいたげられたしいたけ

当方日雇い派遣ですが、むしろブラックじゃない企業が世の中にあるのか知りたいぐらい、パワハラ受けながらサビ残在庫の買取は義務、弁護士頼ったヒトはその後仕事もらえなくなったと溢して音信不通、心が凍てつく

2016/07/28 01:06

b.hatena.ne.jp

b:id:mouseion さんのコメント。

学生を「個人事業主」として業務委託契約を結ばせる愛知のブラック家庭教師バイト派遣業者について - しいたげられたしいたけ

悪名高き業務委託契約。すき家アニメ会社もこれなんだよね。国が業務委託契約を完全違法で撤廃すればかなりの人を救済できるというのに、しないのはそれによる既得権益が莫大だからだろう。その政治家逮捕されろ

2016/07/28 03:06

b.hatena.ne.jp

他にもいくつか似た指摘があった。

そういえば、と思い出した。こんなエントリーを書いたことがあったのだった。

いらすとや さん素材を使ったポスティングちらしがアパートの郵便受けに入っていて驚愕した

同エントリー中に引用したチラシ画像に、「☆契約形態は、請負契約になります☆」と明記してあるのだった! アルバイト、パートと業務委託契約を結び、個人事業主として扱うという雇用形態(?)は、かなり広く行われているのかも知れない。

http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/w/watto/20160207/20160207121354.jpg

請負契約や業務委託契約の、どこが問題かということに関しては、少し説明が必要になると思う。

7月29日のエントリーには、愛知県周辺の相談先として、「ブラックバイト対策弁護団あいち」の名を挙げさせてもらった。実はここ所属の弁護士さんのお一人とは、知り合いというほどではないが、電話口で私の実名(ネットでは一応非公開)を告げれば「ああ、あの…」と言ってもらえる程度のご縁はあると思っている。

その方からもらったリーフレットが手元にある。弁護団のツイッターアカウントのアイコンとして使用されているのと同じ物のはずだ。

f:id:watto:20160804185624j:plain

電話番号が読み取れるが、ネット上で公開されているものなので、隠さなくても大丈夫のはずだ。「学生さんは相談無料」とも明記してある。

このリーフレットはA4を四つ折りにしたものだ。反対側には、こんなふうに印刷してある(このさらに裏面には、FAQが印刷してある)。

f:id:watto:20160804185625j:plain

この「ブラックバイト度チェック」に掲げられている規制は、あくまで雇用関係にある者に対してであって、知らずにうっかり雇用契約ではなく業務委託契約にサインしてしまうと、こうした行為に対する法的救済が受けられなくなる恐れがあるのだ!

すき家」のゼンショーに対する一連の訴訟のように、業務委託契約ではなく実質雇用関係にあることを確認するためだけでも、裁判が必要になるなど思わぬ手間がかかる可能性がある。7月29日に書いた事例では、それを回避するためにトリッキーな手段を採用したのだった。

しかし一方で、弊ブログが現に行っているアドセンスのように、個人と企業の間の契約が雇用契約とは限らないことも、また事実なのだ。現在の私の知識では、どこまでが雇用契約でどこからが雇用契約から外れるかを、きちんと説明することはできない。グレーなればこそ、新聞も一線を越えるまでは企業名を書くことができないのだろうと想像する。

業務委託契約とはやや事情が違うが、これまで弊ブログに「非正規労働者の雇い止め裁判の、傍聴という名の支援に行く」という同一タイトルで何度かエントリーを公開した。労働者側に不利な契約書に判を押してしまっていたため、敗訴だった。

アルバイトやパートを始めるときには、契約書を確認して、業務委託契約ではなく雇用契約になっていることを確認してから判を押すことが、労働者側が自分で自分を守る第一歩ではないかと考えるので、微力ながら注意喚起のつもりで再びエントリーを上げます。雇用契約と業務委託契約の線引きについては、勉強してまとまったらまたエントリーを書きます。