しいたげられたしいたけ

弊ブログでいう「知的」云々は「体を動かさない」程の意味で「知能の優劣」のような含意は一切ない

個人特許を書いてみた(その1)

前々回の記事に「SEOというレッドオーシャンに今さら参入してどうする。狙うなら、他人があまり目をつけていないブルーオーシャンだろう」ということを書いた。そのとき頭の中にあったのが、今回のブログタイトルに掲げた「個人特許」である。そりゃ特許だってレッドオーシャン中のレッドオーシャンであろうことだが、ブログでそういうことを扱ってる人は、いなくはないかもだが私は見たことがないってことで。

「個人特許」というのは、企業ではなく個人として出願する特許という程度の意味である。ただし弊ブログにときどき書いている通り、実家が設立したなんちゃって法人に取締役として名前を連ねているので、実際に出願となったら、その法人名義を使用するつもりだ。平成30(2018)年までの期間限定で、審査請求料ほかの軽減措置があるので。これは正当な企業活動である文句あるか。

www.jpo.go.jp

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特許原稿は、すでにできている。去年の後半くらいから、ちびちび書いていたのだ。もう20年以上も前のことになるが、かつて電機メーカに勤務していたとき、ノルマとして半年に1件の特許提出を義務づけられていたので、それを思い出しながら。ただし私の書いたものは、(多分)すべて登録に至らず、公開公報どまりだったはずだ。

特許申請手続きについて、ごくごく簡単に書いておくと、「出願」→「審査請求」→「登録」という三段階の手続きが必要である。そしてそれぞれに、安からぬ手数料が必要である。出願のあった特許は、1年6ヶ月後に「公開公報」として公開される。審査や登録の価値がないと会社が判断した特許は、出願だけしてほっとかれるのである。ええい、本題に入る前の前置きの段階で、縁起でもないことを書いてしまった。

   *       *       *

で、ようやくここからが本題。特許の内容は、今の時点では内緒。もし首尾よく審査をパスして特許が成立したら、「特許掲載公報」というのに載るし、ダメだったとしても、前述の「公開公報」というのに載る。どっちにしても、本ブログで必ず報告することをお約束します。

これが特許原稿。A4判で十数ページの、目次だけ晒します。あいかわらずスマホカメラのピント不調でボケボケなのが、今回に限っては好都合だ。本文は2ページばかりで、あとは資料だ。

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これをどうするかというと、手始めに、無料特許相談に持って行った。ぐぐって調べたところ、弁理士事務所に直接持ち込むと、1時間で5,000円ほどの相談料を取られるらしい。弁護士に相談するのと同じくらいのレートだ。それが、公的機関のやっている特許相談を利用するとタダになるのだから、利用するっきゃない。

ぐぐると、使えそうに見えた候補は2件。県庁がやっている 特許総合相談窓口 というのと、名古屋商工会議所がやっている 知的財産に係わるワンストップサービス というのである。他にもあるかも知れない。

まずは後者に電話を掛けたら、あっさり予約できた。

電話口で応対してくれた係員は「あくまで一般的なことしか説明できませんよ」というようなことを言っていた。ハシにも棒にもかからないものを持ち込む自称・発明家は、いつの時代にもいるからだろうとゲスパー。私だって、他人から見たら、そうかも知れない。自覚してるだけでも違うんだよ!

   *       *       *

行ってきた。

名古屋商工会議所ビルは、中区の白川公園の北にある。最寄り駅は地下鉄伏見駅である。伏見に来るのは久しぶりだ。約束の時間まで、ちょっとだけ余裕があったので、スマホカメラで写真を撮った。住民でないにもかかわらず “.nagoya” ドメインを使っている罪滅ぼしに、ちっとはなるかな?

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建築中の御園座の新ビルが、ずいぶん高くなっていた。なぜかネットでは評判の悪い「腰巻ビル」になる予定。ネットは何にでも文句つけるものだけどね。

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同じ立ち位置で少し角度を変えると、名古屋商工会議所ビルが写るのである。

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正面玄関。昔、別の仕事で何度か来たことあるんだよなここ。

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地下二階に「一般社団法人 愛知県発明協会」というのが入居していて、無料特許相談は、そこでやっている。建物内部の撮影は遠慮した。

愛知県発明協会のフロアに入ると、受付でA4一枚のフォームを渡された。氏名住所電話番号を記入し、いくつか選択肢のあるチェックボックスのうち、「発明相談」(うろ覚え)の項目にチェックを入れた。

パーティションで仕切られた応接コーナーに通された。持ち回り当番であろう弁理士さんがいた。おっさんである。ただし多分私より若い。

単刀直入に要件に入り、持参した資料を示しながら、まくし立てた。ちょっとだけ専門的な内容が含まれており、それが当番の弁理士さんの専門とは一致していないようだったから、それに関しては念入りに説明したつもり。

弁理士さんによれば、発明として認められるためには、効果があること、発明の内容が定式化できること、そして先行技術がないことの三点が必要とのことであった。

効果は確かにありそうだと認めてもらった。定式化に関しては、なんとか納得してもらった。拒絶されるとしたら、先行技術だろうとのことであった。

先行技術に関しては、事前にネット検索で調べられる範囲では調べてみた。ただし素人がやることなので、特許庁のデータベースにアクセスして調査ということまではやっていない。そのことを告げた。

内容的には面白そうだと言ってくれた。

どうしましょうとのことだったので、こちらから、当番弁理士さんに担当してもらうか、担当してもらえそうな弁理士さんを紹介してもらえないかと持ち掛けてみた。

どういうことかというと、これもまた想像であるが、弁理士さんを頼まず自力で出願するというオプションもあるので、自称・発明家であれば、ここで自力出願を勧められるであろうということだ。つか自力出願以外のオプションは示されないであろう、ということだ。要は厄介払いだな。知らんけど。

当番弁理士さんは、いいでしょう、まずは弁理士協会で相談してみます、自分が担当するか、ほかの弁理士を紹介するかは、後日連絡します、と言ってくれた。

そして名刺をくれ、特許原稿を預かってくれた。最初にはくれなかった名刺をくれたことも、私にとってはポイント。また原稿は、突っ返されることもあるはずだ。

つまり、感触はよかったと自己評価している。もちろんただの一人相撲かも知れない。相撲の相手は、わが脳内なる「自称・発明家」である。

濃密な時間だったように感じたが、あとで時計を見たら、面接時間は30分ほどだった。それがちょっと意外に思えた。

現時点での進行はここまで。ブロブタイトルに「その1」と加えた通り、進展があればまたエントリーを起こします。ただし、いつになるかはわかりません。