昨日(5/28)の予算委員会衆参集中審議の首相答弁に対して、同日午後に小池晃参院議員が「ご飯論法だ」と評したことを、各紙が一斉に報じた。
東京新聞:野党追及 論点すり替える首相答弁は… 「ご飯論法」:社会(TOKYO Web)
アクセス:モリカケ疑惑、不誠実な政府答弁 まやかし「ご飯論法」 - 毎日新聞 (有料記事)
首相答弁は「ご飯論法」? 面会問われて、関与なし強調:朝日新聞デジタル (ログイン要)
新聞社のweb記事はいずれ読めなくなるので、朝日新聞(名古屋版)5月29日付朝刊2面より、“ご飯論法” の囲み記事の部分のみ、スキャンして引用します。
小池 議員の所属政党である日本共産党は、機関誌の「しんぶん赤旗」1面「きょうの潮流 2018年5月29日(火)」で取り上げていた。こちらも一部をスキャンして引用します。webで全文はいつまで読めるんだろうか?
「ご飯論法」の起源は、法政大学の 上西充子 キャリアデザイン学部教授による Yahoo!個人記事中に引用されているツイートのようだ。「はてな」でもホッテントリ入りした記事なので、お読みになった方は少なくないはずだ。
だが、現在、記事の冒頭にいくつか追加されている「追記」に示されているように、「ご飯論法」という概念は 上西 先生が提唱されたもので間違いないにせよ、「ご飯論法」という言葉自体は、はてなーでもある 紙屋高雪 さんの造語なのだそうだ。
上掲記事より、一部、引用します。
<追記>(2018年5月17日)
「ご飯論法」の初出について、確認したところ、紙屋高雪氏(@kamiyakousetsu)が5月7日にこの記事を紹介いただきながら「ご飯論法」と言及されていたことが初出と確認できた。「ご飯論法」の来歴と拡散の推移については、次の記事で改めて取り上げたい。
次の記事というのは、こちらかな。
両 Yahoo! 記事中に引用されている 上西 先生の、2018年5月6日付のこのツイートに始まる一連のツイートが、「ご飯論法」という概念の初出で…
Q「朝ごはんは食べなかったんですか?」
— Mitsuko_Uenishi (@mu0283) May 6, 2018
A「ご飯は食べませんでした(パンは食べましたが、それは黙っておきます)」
Q「何も食べなかったんですね?」
A「何も、と聞かれましても、どこまでを食事の範囲に入れるかは、必ずしも明確ではありませんので・・」
そんなやりとり。加藤大臣は。
それを受けた 紙屋 さんの2018年5月7日付のこのツイートが、「ご飯論法」という言葉の初出のようだ。
いずれもFF外から引用失礼します。
この「ご飯論法」を初めて森友問題で聞いたとき足元が崩壊する感覚に襲われた。「(文書の存在を)確認したか?」と聞いてんのに「(ルールを一般的に)確認した」と答弁。これじゃあ全ての審議前提が崩れるわ。 / “「朝ごはんは食べたか」→…” https://t.co/bnqglEsn5E
— 紙屋高雪 (@kamiyakousetsu) May 7, 2018
紙屋 さんは「はてなダイアリー」に、次のようなエントリーを公開されている。こちらもリンクをお許しください。
さらにツイッター上で 上西 先生と 紙屋 さんの間で交わされた会話は、次のツイートからたどれそうだ。これ、いい話ではないだろうか。
初めまして。上西さんから連絡いただき光栄です。お問い合わせの件ですが、時系列で言いますと、佐川氏の証人喚問の時にその詭弁的な言い回しに気づきましたが、その後上西さんの記事をみて触発されリツイート時に自然に「ご飯論法」とぼくが書いたものです(上西さん以外には触発されていません)。 https://t.co/zaRIIYGGS2
— 紙屋高雪 (@kamiyakousetsu) May 17, 2018
「ある言葉の生みの親が誰であるか」については、あまり意義を見出さない人も少なくないかも知れないが、私としてはこだわりたい。
今朝の朝刊を見て「新しい言葉が誕生した瞬間をネットで目撃していたのかも知れない」と高揚し、記録しておきたくなってエントリーに仕立ててしまった。
上西 先生、紙屋 さん、勝手に言及失礼しました。もし都合が悪ければ削除しますので、何らかの形でお申し付けください。
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