🍉しいたげられたしいたけ

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一行書評|『泳いで帰れ』

  • 奥田英朗『泳いで帰れ』(光文社)
    • なんでだろう?この人の本を読むのは初めてだが、なぜか旅行作家の宮田珠己氏と文体がそっくりだと感じた(そう感じたのは私だけ?)。
    • 友達文体というのか軽薄文体というのか、笑いを取ろうとする文体。さらにたまたま紀行文ということで、似て感じてしまうのかも知れない。
    • 誰から聞いたんだっけ?確か書籍デジタル化委員会のなにさんからだったような気がするが、記憶違いかも知れない。「ユーモアとは《私は馬鹿だ》ということ。エスプリとは《お前は馬鹿だ》ということ」という言葉を聞いた。そしてそのあまりの身も蓋もなさに、なんとか反論できないかとあれこれ考えているのだが、残念ながら未だに有効な反撃を思いつかない。
    • 友達文体で笑いを取ろうとすると、対象を貶めるのが一番手っ取り早い。だがそれだけだと「あんた何様?」ということになるので、バランスを取るために自分自身をも貶めなければならない(いわゆる自爆というやつだ)。そうすると、著者が誰であろうと構造が同じにならざるを得ない。そのせいだろうか?
    • 以上、「奥田氏の文体と宮田氏の文体が他人の空似的にそっくりだ」という私の感想が、他の人の同意を得られなければ、何の意味もない考察ではあるが…

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