あ゛っ、○○ファンドとかいうところのやろうとしていることが、やっとわかった(ような気がした)!
球団の株式会社化と株の公開なんて言ってるけど、そんなことは単なる口実なのだ。
相手が、不動産の帳簿価格を時価ではなく取得原価で載せていて、株式を公開している企業なら、どこでもいいのだ。
なんらかの口実をつけて、不動産の帳簿価格を取得原価から時価に付け替えさせれば、資産はただちに増加するし、ふつう資産と連動している株価も高い確率で高騰することが期待できる。
そして頃合を見計らって株を売り抜け、次に狙う企業の株を買い集める。これを繰り返せば手持ちの資本は指数関数的に増大する。まさに「マンション・インポシブル」の現実バージョンと言うか、新しい姿でのバブルの再来と言うか…
この手法のもう一つ面白いところは、帳簿価格の付け替えは実行できなくてもブラフとしてだけでも実効性があるということだ。不動産価格を安い取得原価で帳簿に載せているところは、支払う固定資産税も安く上げられる。これを時価に付け替えたら、固定資産税も跳ね上がる。それが嫌さに自社株を買い戻そうとする企業もあるかも知れない。株を買い戻すためには、相手が買った以上の値をつける必要がある(ライブドアのニッポン放送株取得劇の顛末を見よ!)。
会社四季報を枕に寝ている人間は世の中にいくらでもいる。そういう人種にとってこの手のカモとなりそうな企業を見つけることは、造作もないことなのだろう。M&A先進国のアメリカあたりからも、資金とノウハウが大量に流れ込んでいるのかも知れない。これが日本国政府の進める新自由主義的政策の結果の一面なのだとしたら、皮肉なようにも感じられるし、あるいはひょっとしたら固定資産税の増収を図る深慮遠謀なのかも知れない。
まぁ…この程度のことは、ちょっと知ってる人にとっては「何を今さら」なんだろうけど。
言っとくけど私の仕事はそんなだいそれたこととはまるで関係ありませんからね。
拠点一箇所あたりの投下資本は50万円程度という零細もいいところの、地味ぃ〜な仕事です(^^;
追記:(10/10)
10日付朝日朝刊(名古屋版)34面に「村上氏 強気の株人生」なんて記事が載っていた(残念ながらweb版では見当たらなかったので、リンクはなし)。
「割安感のある株を買い集め、株主として経営改革を迫り、株価が上がったら売り抜ける……。数十億円でスタートした運用額は今や約4千億円にのぼる」だそうだ。
まあそのスタート時点の数十億とやらをどうやって準備したかはおいといて(^^;上記の妄想も、当たらずしも遠からずかな?ということにしておこう(^^;
しかし、村上氏や堀江氏のような人の名前がマスコミを飾るのは、成功なり失敗なりが確定した最終段階に近くなってからのはずで、同じようなことをやっている人や企業は何十倍も存在するだろう。エピゴーネンだって出てくるだろう。自分がそういう立場で腕を振るえたら面白いだろうなと思う一方で、かつて自分が会社勤めだった時代にその手の人物が勤務先の株を買い占めているというニュースが聞こえてきたら、不安のあまり恐慌をきたしたかも知れない。
そういった人や企業がこれから10年くらい跳梁跋扈したとして、その結果が日本経済に与える影響は、と考えると…やめとこ。あまりにもデータ不足だ。
ところで誰か私にも10億円ばかし出資してくれませんか?ええ仕事しまっせ(と無理やりオチをつけておこう)。
追記の追記:
asahi.com来ました ⇒ http://www.asahi.com/business/update/1010/023.html