しいたげられたしいたけ

ミャンマーの市民に対する発砲に強く抗議する

晴|日記

結局マウスを全部買い替えることにした

こうたびたび認識エラー起こされちゃ、かなわん。
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砂田一郎『アメリカ大統領の権力―変質するリーダーシップ』(中公新書)

アメリカ大統領の権力―変質するリーダーシップ (中公新書 (1767))

アメリカ大統領の権力―変質するリーダーシップ (中公新書 (1767))

うーん、読むのに骨が折れた。膨大な材料からエッセンスを抽出しているせいだろうか。私のような不勉強な読者にとっては、もっと具体的なエピソードとか一杯からめてもらえるとありがたいのだが(いや本書にぜんぜんそういうものがないというわけではありません。まあ本書を手元においてクリントン前大統領の自伝やボブ・ウッドワードのブッシュ政権ものを読むべきなのだろう)。
ブッシュ大統領の悪口はいくらでも聞くが、それでもブッシュ政権が倒れないのは共和党の政策によって利益が守られる産業界・富裕層を出身母体とするスタッフが大統領の周りを十重二十重に固めているからだ、ということはよくわかる。
だがそこに新自由主義の根幹に関わるパラドックスを見てしまうのは私だけだろうか?適者生存・弱肉強食の社会を作ると、勝ち残ったものが次に考えることが「いかに自分の成功を子孫に継承させるか」であることは、実に自然なことであろう(ブッシュ現大統領も、元はコネチカット州、現在はテキサス州を地盤とする名門一族の長男・本書p195)。しかし勝者の子孫がみな有能とは限らないのだ。従って勝利の果実を子孫に継承させやすい制度を作ろうとすればするほど、社会のシステムはレッセ・フェールから逸脱してゆく(いらんことだが、日本の産業界の再編も「創業者一族の利益をいかに守るか」という視点から見るのがいちばん理解しやすいのだそうだ。本当かどうかは知らん)。