🍉しいたげられたしいたけ

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カント『純粋理性批判』も読む

篠田秀雄(訳)『純粋理性批判 上 (岩波文庫 青 625-3)』p15の前半は、カントの生きた時代に、形而上学がいったん倦怠との無関心の中に打ち捨てられ、いわば落ちるところまで落ちた状態が述べられている。だが落ちるところまで落ちたということは、再スタートのきっかけでもあるということも述べられている。
唐突だが思い起こすのは日本映画のことである。邦画は一時期、全くダメダメな状態であった。低迷が長く続いた。しかし最近「おや、案外いいことをやっているじゃないか?」という声を、若い人たちの中から耳にすることがある。「どうせ何をやってもダメなんだから、いっそやりたい奴に好きなことをやらせてやれ」というような業界の雰囲気でもあるのだろうか?想像に過ぎないのだけど。
あともう一つ思いつくのは阪神タイガース。こちらも長いこと、どうしょうもなくダメダメだった。
ここ3年で2度優勝して、珍しいこともあるもんだが、どうせいつかまた落ちていくだろうと思っていたら、あれれ、今期も開幕からやけに好調だぞ?とくに浜中、どうしちゃったの?キミの仕事は、かつてのタイガースの若き希望の星たちと同様、期待を裏切ることではなかったの???

純粋理性批判 上 (岩波文庫 青 625-3)

純粋理性批判 上 (岩波文庫 青 625-3)