でもって実は、私自身は休みだったりする。二重の意味ですみません。
憲法記念日ということで、鶴舞の名古屋市公会堂まで行ってきた。主催者によると定員2000人の大ホールに3000人が来たということで、1〜3階の大ホールには入れず4階の特設会場に誘導され生姜〔ナマカン〕さんは見られなかった。いや見たきゃちょびっとホールに移動して立ち見すればいいだけだが。しなかったけど。
内容はというと、憲法改正もそうだが「解釈改憲による集団的自衛権の解禁」に関して、より重点が置かれていたような気がした。例えばMD(ミサイル防衛)、技術的には「敵」ミサイル基地の先制攻撃にゆきつくであろう、とのこと。まあそりゃそうだ。米軍の後方支援。これは旧軍でいうところの「輜重輸卒」であり、先の大戦では正面軍より損耗が激しかったという。
姜氏の指摘を待つまでもなく、安倍政権の「何が何でも戦争のできる国に」という姿勢は露骨であり、そのような姿勢をある意味裏書きしているのは、米国の、それもブッシュ現政権の「期待」なのであろうが、そこには明らかに日米の「同床異夢」が見て取れる。
姜氏の公演の中でそういう話が出てきたわけではないが、中南米(とくに南米大陸北部)、イラン、ネパールあたりは、現在の情勢ではいつ火を吹いてもおかしくないと思う。イラク戦争の失敗で国際的指導力がガタ落ちした米国にしてみれば、これまで軍事以外では何でも言うことを聞いてくれた日本に、軍も動員をかけられるようにしたいというのは偽らざる本音だろう。日本で改憲や集団的自衛権の解禁を推進しようしている勢力とは、明らかに視野が違うのである。日本が安易に乗っかるのは、危険すぎると思う。
だが彼らが政権の座にいるのは、選挙に勝った=少なからぬ日本国民の支持があるからに他ならないわけで、とりわけ、本日の姜氏の表現を借りれば「自らの墓堀り人に貢ぐように」日本が戦争に巻き込まれたら誰よりもダメージを受けるはずの若い年齢層に、より過激な主張にシンパシーを寄せる部分が目立つのは、いつもながら気になるところである。これはこれでリキ入れて分析すべきことなのだろうけど、さきの「GWは仕事だ!!」のコメント欄を見れば一目瞭然の通り、若い年齢層はとっくに無傷ではないのだ。
(なんとなく思い出したが、今はなきFSHISOで「エネルギー自給率1%の日本が戦争してどうやって勝つのだ?」という問いに、即座に「産油国を占領すればよい」という意味のことを答えた奴がいたなぁ…(^^;)