🍉しいたげられたしいたけ

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山折哲雄『親鸞をよむ』(岩波新書)

親鸞をよむ (岩波新書)

親鸞をよむ (岩波新書)

すみません、相変わらず仏教に大ハマりし続けています。イスラム教のことを調べ始めたところ、実は自分が仏教のことも何も知らないことに気づいて、遅ればせながらいろいろと本を読み始めたら、これまで自分が仏教に対して抱いていたイメージが、次々と覆されている最中なのです。
例えば「往相回向」「還相回向」なんて知ってましたか?早く言えば、こんなことです⇒http://umigame.s17.xrea.com/log05/umigame59.html#R912
正定聚と言う必ずや悟りを得られる境地まで達した菩薩たちは、仏教において究極の目的であるはずの、その悟りすら放棄して、衆生救済のために現世に転生することを選択するのだそうです。
ひょっとしたら、私以外の全ての人類は、すでに菩薩なのかも知れません。自分のことは、誰よりも自分が一番よく知っています。私は絶対に菩薩ではありません。よくボサッとはしていますが。
本書はエッセイ風で、あっと言う間に読めました(実は平行して『龍樹 (講談社学術文庫)』や『世親 (講談社学術文庫)』を読んでいますが、こちらは研究書風で、おいそれとは歯が立たず、やたらと時間がかかっています)。
これも乱暴に結論を一言で言ってしまえば、「『教行信証』を読め」ということだと思います。
最終章で描かれる、親鸞の妻・恵信尼が、『無量寿経』をひたむきに読む姿には心を打たれます。
我々が、現代語訳が容易に手に入る『教行信証』を読むことは、その気になればいくらでも可能のはずです。
…こうして読むべき本が際限なく増えることは、おいといて。
龍樹 (講談社学術文庫)

龍樹 (講談社学術文庫)

世親 (講談社学術文庫)

世親 (講談社学術文庫)