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『水に似た感情』(集英社文庫)

水に似た感情 (集英社文庫)

水に似た感情 (集英社文庫)

あの娘は石ころ (双葉文庫)』p42〜の「バリで本物に出くわす」というエッセイに、著者がチチ松村とバリにTV撮影に行ったときに、超常現象を起こすヒンズー寺院の高僧と面談したことが書かれている。
ただし3ページほどの短いエッセイのこと、「紙数が尽きたので詳細は『水に似た感情 (集英社文庫)』に書いたので読んでください」と締めくくられている。
ずるいよねw
で、読んでみた。創作の体裁をとっているが、主人公のモンク三郎が著者自身、作中人物のソト杉丘がチチ松村、元木嬢がわかぎゑふであることはすぐわかる。「全くのフィクション」というのは、あまり書けない人なのだ。
で、内容はというと確かにヒンズー高僧との出会いが軸になっているが、TVクルーの内部事情に主人公が首を突っ込む話や、バリ島でのマリファナ・ハシシュ体験なども、かなり詳しく述べられている。「あとがきにかえて」には書評で「小説の体をなしていない」と酷評されたと書いてあるが、まあ長編エッセイのつもりで読めばいいんだと思う。
あの娘は石ころ (双葉文庫)

あの娘は石ころ (双葉文庫)