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なだいなだ『民族という名の宗教―人をまとめる原理・排除する原理』(岩波新書)

民族という名の宗教―人をまとめる原理・排除する原理 (岩波新書)

民族という名の宗教―人をまとめる原理・排除する原理 (岩波新書)

神、この人間的なもの―宗教をめぐる精神科医の対話 (岩波新書)』と同じく対話編。作者の分身らしい「なださん」と、若い「A君」が登場する。「A君」というのは著者の前著『権威と権力』にも登場するらしいが未読。
『神、この人間的なもの』において「神は存在しない」(少なくとも、神が生きている人間に対して直接に影響力を行使することはない)という前提を置いて、人類がいかなる理由で「神」や「宗教」を必要とし、実際「神」や「宗教」を作り上げてきたかが語られるように、本書においては人類がなぜ「民族」というものを必要とし「民族」をでっち上げてきたのかが語られる。本書のタイトルの「宗教」というのは「虚構」とか「幻想」とかいう意味だろう。
神、この人間的なもの―宗教をめぐる精神科医の対話 (岩波新書)

神、この人間的なもの―宗教をめぐる精神科医の対話 (岩波新書)