自分用メモです。はるか昔の大学時代、ナチス前夜のワイマール共和国史を学んだとき、主要政党の一つとして中央党というのがよく出てきた。首相を出したこともある。どんな政党なのかちょっと気になったが、調べようという気にはならなかった。
坂井榮八郎『ドイツ史10講 (岩波新書)』という本を読んでいたら、こんなくだりが出てきたので、自分用にメモする(再読のはずなのだが、一度目に読んだときのことをほどんど覚えていない。まるで頭に入っていなかったのだな)。
ビスマルクはドイツ帝国成立後、彼の統一業を評価して協力的になった穏健自由主義勢力をパートナーとして、帝国の統一国家としての法整備に努めたが、反面新帝国に批判的な勢力に対しては、これを「帝国の敵」として容赦なく弾圧した。最初にその標的となったのは、南ドイツを主たる地盤とするカトリック勢力で、これは政治的には「中央党」に集結するのだが、ビスマルクは一八七〇年のヴァティカン公会議の「教皇無謬論」に反発する自由主義者の支持を得て、カトリック教会を国家の規制に服させるための「文化闘争」を展開する。しかし一八七三−七四年のプロイセンの「五月諸法」など各種教会規制法もカトリックの結束を崩せず、中央党の勢力が減退することはなかった。
(上掲書P148)
カッコにも入っているし、多分ここが初出だと思う。紙の本を読んでいて、検索ができないことに不満を感じることが増えたような気がする。ドイツ中央党に関しては、ネットで検索すればウィキペにもかなり詳しい説明が出てくるが、今読んでいる本の中でどんな説明がされているのかが欲しいのだ。すぐ忘れちゃうか見落とすかするんで。かと言って、まだ電子書籍に移行もできていないし、どうすりゃいいんだ?
- 作者: 坂井栄八郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2003/02/20
- メディア: 新書
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