久しぶりの音楽タグです。
先々週、椿本 涅子(id:tsubakimoto_neko)さんのこのエントリーが人気を集めました。
エントリー内ではご謙遜なさっていますが、楽器の経験があり楽譜が読める 涅子 さんの音楽的素養は、私など足元にも及びません。しかしそれに触発されて、ちょっと書きたいなと思っていたことがありました。
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でも、直後に公開された つちだ (id:cloudsalon)さんのこのエントリーに先を越され、全部持ってかれた感じで勝てる気がしなかったので、一旦お蔵入りさせました。
しかし、前回のエントリーに思いもかけぬ数をいただいたコメントとブコメの中に(感謝していますm(_ _)m)、タタール人(ダッタン人)に触れたものがあったりして思い出しました。せっかくなんで自分のエントリーに仕立ててしまいます。
全く一般性のない個人的な事情なのだが、『ダッタン人の踊り』のことを、記憶違いでなぜか『くるみ割り人形』中の一曲だと思い込んでいた。ちょっと検索すれば誤解は判明することだが、思い違いをしたままうっかり他人に何かしゃべっていたら恥をかくところだった。危ない危ない。まあどうせ私のことだから、気づかぬうちに他にもいい加減なことをしゃべって知らぬは本人だけ、てなことがいっぱいあるだろう。
それはさておき、それをきっかけにチャイコフスキーの他の曲もいろいろ検索してYouTubeで聞いているうち、『くるみ割り人形』をジャズ風だったかロック風だったかにアレンジした曲が、昔流行ってなかったかな、と思い出した。
検索したら、多数見つかった。“Nut Rocker” というのが曲名で、カバーも何通りかあるらしい。
B.Bumble & The Stingers - Nut Rocker
曲の情報を調べると、1961年リリースと古い。この年に生まれた私が中学生くらいのときに、つまり1970年代にこの曲がラジオで頻繁に流れていた記憶がある。別のグループのカバーだったかも知れない。
いくら音楽に疎くても『くるみ割り人形』くらいは小学校で聴いたことがある。生意気盛りの当時は「オリジナルより全然こっちの方がいいじゃないか!」と思っていた。
しかし今オリジナルと聴き比べると、“Nut Rocker” が悪いという訳じゃないけど、やはりオリジナルには及ばないという感を抱く。素人の感想だが、曲の厚みが違うのだ。オリジナルの方の、主題が2回目に出てくるときに低音のせり上がりが被せられるあたりは、いつ聴いても鳥肌が立つ(正式な音楽用語で何というのかは知りません。詳しい人は鼻で笑わずできれば教えてください)。
全く同じじゃないかもだが、似たようなことは他にもあったよなと、いろいろ思い出をたぐってみた。
これは1980年代、声優がアニメの一スタッフではなく独自の人気の対象としての地位を確立した、はしりの頃だったと思う。小山茉美氏がこんなシングルをリリースし、氏がパーソナリティをやっていたラジオの深夜番組でよく流されていた。
歌詞中に「夏のシネマ」というフレーズが出てくるから、曲名もそれだと勘違いしていていて、検索してもなかなか見つけられなかった。
言うまでもなくオリジナルはこれ。ラジオで小山氏自らが「チャイコフスキーです」とはっきり言っていたのを聞いた記憶がある。
なお『みなみけ』関係の話題は、わからないのでパス。
「三つ探さないと死んじゃう病」患者なので、もう一つ二つないか探してみた。
年寄りなので新しいものはわからない。バンバン(ブタアイコンの人気ブロガーではない)『霧雨の朝突然に…』のサビが…
ドヴォルザーク『ユモレスク』だということは、今検索してもあちこちのブログがヒットする。
おお、今確認したら、『霧雨の朝突然に…』は「作曲:荒井由実」だそうだ! ドヴォルザーク併記しなくていいのか? 『夏色のシネマ』の作曲者名にもチャイコフスキーは併記されてない。著作権切れてるからいいってか?
それでまた思い出した。『キッスは目にして』は「作曲者:ベートーベン」と堂々と表記されていたぞ。こっちは逆に、編曲者が表示されないのが気の毒なくらいだ。
まあ表記云々というのは小さな問題で、クラシックのすごさの一つは、こうした様々なアレンジに堪えることであり、そしていつもアレンジより長く生き残ることだと思う。
音楽をやっている人は、ジャンルに関わらずクラシックを賞賛する。ウイーンとかプラハとかヨーロッパの古都と呼ばれるところのコンサート会場に行くと、分厚い総譜をめくりながら演奏を聴く客がいるという。リアルでブズーキという弦楽器をやる人を知っているが、「クラシックはやはりすごい」と繰り返し強調していた。
私は辛うじて50の手習いでギターをちょっとだけやっているが、楽譜は読めないし、そういうことが理解できる境地には死ぬまでたどり着けないだろうと思う。
それでもちょっとだけフォローすると、どんなジャンルでもそうだが音楽も目指す方向は様々のはずで、自分の目指す方向を突き詰めるための参考に、他の方向の最高峰とされるものを取り入れることはアリなのかも、とも思った。
たった今見つけた例だが、「くるみ割り人形 行進曲」で検索すると、この動画がトップに出てきた。
こんなものすごいことが書いてある。ものすごい、という以外の感想は出てこない(((゚Д゚;)))
スコアを見ながら全パート手弾きして打ち込んだのですが、なかなかイメージ通りにはいきません。特に弦は奥が深く難しいです。でもスコアを研究してすごく勉強になりました。
音楽に詳しい人から見たら突っ込みどころ満載のエントリーだと思うが、突っ込みどころの多いエントリーほどアクセスが多いという経験則に基づいて、半ば確信犯的に公開してしまう。
追記:
沢田研二『6番目のユ・ウ・ウ・ツ』
https://www.youtube.com/watch?v=AlDyfFZM7jE
の前奏&間奏が、《ペール・ギュント》第1組曲 「山の魔王の宮殿にて」
https://www.youtube.com/watch?v=3gXqifnSjWI
というのもあった。
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