今回は へそちゃ(id:hesocha)さんのエントリーに乗っからせてもらいます。
実は相前後して、私も自分用ではないが、ネット通販でノートパソコン購入の手配をしていた。ネット通販の法人窓口から購入すると、15.6インチWindows10ノートパソコンが税抜き値札でギリギリ3万円台という破格の値段で買えるのだ! ただし延長保証とかいくつかオプションも申し込んだので、実買価格5万円台前半というところだったが。それでも安い。
法人窓口と言いながら、ユーザ登録の選択肢に「個人事業主」というのがあって、それを選択すれば個人でも買えるのだ。かつてパソコン教室を自営していた時は、それで何台も購入した。だが今は、たまに書いているように実家が設立した株式会社の役員として登記されているので、 堂々とそちらの法人名を使った。へそちゃ さんが個人窓口と法人窓口のどちらを利用したかは未確認だが。
ただし、そういう破格の価格を実現するために、ぎりぎりの経営努力をしているであろうことは、想像に難くない。ここのコールセンターがオフショア・アウトソーシング(海外業務委託)であることは、わりと有名だったと思う。
それ以外にも、いろんなところでコストカットを試みているんだろうなということが想像される事態に、今回は直面した。
運送をめぐるトラブルである。
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実際に使用する者は他県に在住しているから、そちらの住所を直接指定した。
そうしたら配達予定日になって、メーカから主にメールで矢継ぎ早に問い合わせが来た。曰く、配達先がわからない、住所が間違っているのではないか。曰く、配達先と連絡が取れない。曰く、当人が自分で取りに行くと言っているが、配送を委託した業者は引き渡しサービスをやっていない…
あんまり物分かりの悪い相手ではないはずなんだけどな、と、いぶかしく思いながら、送料は負担するので私の住所に転送してくれと依頼した。送料はメーカ負担で転送に応じてくれた。
謎が解けた。メーカが委託した運送業者が面倒臭かったのだ。
私は現在は在宅仕事が主なので、だいたい自宅にいるが、間が悪いことにたまたま留守にしたときに業者が来た。スマホに電話がかかってきた。「一時間で戻ります」と伝えたら、なんだかよくわからないことをぐだぐだと言う。すぐに戻ってこいと言いたいらしい。物理的にそれは不可能なので、一時間したら戻ってそれからずっと在宅すると伝えた。
そうしたら、今日中に届けられたら届けられる、そうでなければ来週になると告げられた。週末だったのだ。
いや休むのはいいんだけどね。ブラック企業滅ぶべしという立場だから。
帰宅したら、こんな不在連絡票が入っていた。
隠してあるところには、大手企業の名を冠した運送会社の会社名が書いてある。会社勤めの経験があるので、「ははーん」とピンと来た気がした。元々はその大手企業の配送部門だったのだろう。そこが外部の注文も受託するようになったのだろう。
法人相手ということで、配送先としては資材部なり購買部なりの受入れ窓口が、常時オープンしていることを想定しているのだろうと思った。そう言えば配送センターから届いたメールには、業者がうちの会社名の表示を探したけど見つからなかったという意味のことも書かれていた。うちもそうだけど中小・零細企業で、担当者が一人きりのところや、会社の看板を出していないところなんて、いくらでもあるだろうに。
さらに、大手企業の関連会社の担当者というのはえてして…やめとこう。個人攻撃になる。
不在連絡票も、ご覧のとおりシンプルなものだ。連絡先は24時間対応ではない。逆に言えば、ヤマト、佐川、ゆうパックといった一般相手の宅配業者が、24時間自動再配達受付をしてくれるのは、実はコストもそれなりにかかっているということだろう。
結局、再配達はその日のうちには行われず、本当に週明けになった。週明け一番に届いただけでも、よしとしなければならないか。
過去記事を調べると、昔はここも普通の宅配業者を使っていたはずなんだけど。昔というのはWindows VISTAの頃だ。弊ブログをVISTAで検索すると、このメーカに触れた過去記事がいくつか出てくる。いや読んでもらうほどのことは書いてない。
個人事業主レベルで法人窓口からパソコンを購入しようという人がどのくらいいるかはわからないが、コストをぎりぎりまで削ってるということはこういう影響もありますよということで、記事にしてみた。ただし論旨には多分に私の想像が含まれていることを、念のため繰り返しておく。
追記:
多くのブックマークコメントをいただき感謝しています。そのうちの一件だけ、b:id:shufuo さんのコメントを引用させていただきます。
ネット通販で格安ノートパソコンを買ったが運送費までコストダウンしようとしてるんじゃないかと想像した - しいたげられたしいたけ
西濃運輸とか近鉄ロジスティックなんかは依頼主、送り先共に法人(業者)のみを相手にすることで配送コストを下げて差別化図ってる。運送費は安いし重いものも運んでくれるけど再配達をとても嫌がる。
2016/09/06 04:39
なるほどそうなのか。自営業者だ零細企業の役員だと威張ってみても(威張ってないけど)、会社を離れるとビジネス事情からどんどん疎くなるのが寂しい。
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