非正規雇用者向けの地域ユニオンに加入している。そこからの要請で、たまに団体交渉に参加することがある。
あれ、検索したら前回の記事は去年だったかな? 今年に入ってからも、二度ほどは参加したはずだが、ブログには残していなかった。確かいずれも三月。
今回は、なぜか京都で団交があるとのことだった。日中は仕事があったが夜からとのことで、時刻表を検索すると間に合いそうだったので、参加した。
JR京都駅。なんやかんやで、よく来る。
移動は京都市営バスがいいかなと思った。市バスは慣れたもんだと思っていたが、甘かった。まず路線図を探すのに手間取った。目的の路線図は、この総合案内板の右奥にあった。
この系統に乗ればいいのだと思って乗ったら、走行方向が目的地と逆方向だったので、あわてた。
循環路線で遠回りになるほうに乗ってしまったらしい。少し余裕を持って家を出たので、なんとか挽回できたが。
団体交渉の内容は他人のプライバシーにかかわるため詳しく書けない。とりわけ今回は特定を避けたい。代わりに(なんないか?)京都駅とバスターミナルのスマホ写真を何枚か貼った次第。
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なんか妙なジンクスみたいなものがあって、私が団交に参加したときに限って、交渉内容は不調になるような気がする。被雇用者側に不利ということだ。
今回は特に、非正規労働者と地域労組側が、目立って不利に進行したような印象を、私は受けた。
理由その一。ままあることとは言え、団交に出席した人数が、雇用側の方が非雇用側より多かった。
地域労組の代表者は、関西地区の地域労組にも支援を要請するとか言っていたが、どうなっていたんだあれは?
理由その二。雇用者側の物言いが、自信に満ちていたというか偉そうだったというか、とくに一番偉そうな肩書をつけていた雇用者側の出席者は「なんでいきなり団交なんか申し入れるんですか?」などと抜かしやがった。それに対しては代表者が、労働者の団結も団交の申し入れも法律で定められた正当な権利だ、と応じていたが、始終だいたいこんな調子だった。
理由その三。これが私がいちばん内心ダメージを受けた内容だ。法律と言えば、うすうすは知っていたことなのだが、どんどん労働者側に不利な法律が制定されているということを、話し合いの中で改めて再認識した。とくに最近の何年かがひどい。非正規雇用者、派遣労働者、高齢者など、労働者を細分化して、それぞれに対して新たな法律が制定されたり従来からある法律が改訂されたりしている。一見、労働者を守るような文言が条文の中に盛り込まれていても、実際の運用にあたっては雇用側が圧倒的に有利になるような仕組みになっているのだ。
以前も書いたことがあるが、労働者を輪切りにし小分けにし、それぞれを締め上げるという政策だ。先日、国会で成立した「高度プロフェッショナル制度」は、まだ比較的多く報道されたほうで、大多数の労働者は、自分が所属する階層にどのような法律が関わっているのか、近年それらがどう改訂されたか、あるいはどのような新たな法律が制定されたか、知ろうと思っても簡単に情報にアクセスできないんじゃないだろうか? そもそも多くの労働者自身の関心が薄いということも、あるのかも知れないけど。
自分の属する階層じゃないと、隣接する階層でも、あまりに複雑すぎて、もはやお手上げだ。あえて今回とは無関係の事例を挙げると、派遣と嘱託でも法律が全然違うのだ。
団交の依頼主も「私は法律の専門家じゃないから詳しくありませんが…」という意味の発言を繰り返していた。そう言わざるをえないと思う。
交渉自体は平行線で結論持ち越しとなったが、何と言うか「国は自分たちの味方じゃない」という実感を受けた。それが心理的なダメージ大きかった。口には出さなかったけど。
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以下は余談。団交終了後、名古屋にとんぼ帰りしてもよかったが、ふと思いついて、事前に新大阪周辺でビジネスホテルを予約していた。京都市内での急遽の宿の予約は、ハナから諦めている。
私のスマホカメラはもともとずっとフォーカス不調だが、光量が少ないと写りが悪くてどうしようもなくなるので、以下に示す写真は翌朝撮ったものばかりだ。
ネット予約したホテルの名前を言うと、団交の依頼主さんは「そこ、自宅のすぐそばですよ」と言ってくれ、案内してくれた。
「せっまい敷地に何か建ててるなと思ったら、ホテルだったんです」とおっしゃっていた。
確かに真横から写すと、こんな堂々たるビルだが…
正面から写すと (^▽^;
各階は、廊下と、片側に客室一室しかなかった。まさにウナギの寝床である。
しかし幸いアメニティは、なに不自由なく十分だった。タオル、歯ブラシ、髭剃りはもちろん、空調、目覚まし時計、テレビ、Wi-Fi完備だった。スマホの充電もできた。どれもあたりまえのことだが、そのあたりまえのことをあたりまえに提供してもらえるのが、なによりありがたい。
新大阪駅東口まで徒歩5分だったかな?
名にし負う日本有数の巨大駅の入口の一つにしては、驚くほど閑散としていた。
駅内部に入ると、早朝にもかかわらず雑踏で、そのギャップがよかった。
「みずほ」。JR東海管内の住人の目には珍しい。
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