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祭礼「大脇梯子獅子」を、ほんのちょっとだけ見てきた

10月12日付の拙記事に、拙宅近くの大脇神明社の祭礼が14日(日)に催されることを書いた。私はよそ者なので、地元の祭礼にはご縁が薄く、越してきてから十何年かで一度しか見に行ったことがない。14日も別の予定があるので見に行けそうにない、とも書いた。

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だがそれでは我ながらあまりにも冷淡な気がした。またせっかく覚えていた年に一度の機会を逃したら、来年以降、日程を覚えている自信がまるでない。予定と言っても週に一度、実家の様子を見に行くだけだったから、今週末はそちらを少し早めに切り上げて、秋の短い日のあるうちに様子だけでも見てこようと思った。

 

今回はコンパクトデジカメを持って出た。型落ちの安物だが、画質はスマホカメラより多少はマシなはずである。だったらいつもブログにはコンデジで撮った写真を貼るべきとは思うが、旅行でもなければ持って出かけないし、手持ちのスマホカメラで撮った写真を勢いで貼ってしまうのだ。

 

鳥居脇の駐車場に、参加者休憩用のテントがしつらえてあった。

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参道には、数が少ないとはいえ祭りの華、露店が出ていた。

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足場。ギリギリ日があるうちに間に合ったとはいえ、逆光で見づらくてすみません。

12日は骨組みだけだったが、幔幕や造花で飾り付けられていた。

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足場の反対側は、撮影台と書いてしまったが、桟敷席だった。VIPルームだな。知らんけど。

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撮影隊は桟敷席の前に陣取っていた。

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拝殿。祭礼ということで、開扉され、飾り付けされていた。

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摂社末社は、奥の大きい2社だけ開扉と飾り付けされていた。

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敷地裏手の稲荷社は通常営業のようだった。営業っていうのか?

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見に行ったときには地元のこども会による「はやし太鼓」が行われていた。

遠くて暗くて見えないなこりゃ。カメラ沼にはまった人たちの出番というものであろう。

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私はコンデジしか持っていないから、舞台の袖ぎりぎりまで接近するしかなかった。

これはシシマイの「立ち舞」という演舞。

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マントを脱ぎ、幣〔ぬさ〕を手に持って踊っているところ。

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A4白黒コピーのプログラムと、B4フルカラー3つ折の立派なパンフレットをいただいた。

パンフレットの表紙。

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折り返しを開いた3つ折の左1/3。

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上段「梯子獅子」、中段左「たねまき」、中段右「波打ち」、下段左「立舞」、下段右「歌舞」とキャプションがある。

 

3つ折内側の右1/3。

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キャプションは上段「一本竹」、中段左「天狗の山遊び」、中段右「吊し竹」、下段「子供はやし」。

 

3つ折内側の中1/3は文字による説明で、OCRでテキスト化してみた。ルビと英文は省略した。

大脇の梯子獅子の演技種目
 大脇の梯子獅子は3つの部、14種目の演技で構成されており、全部を演ずるには約4時間半を要します。

梯子獅子の部
 豊作感謝の舞いです。獅子に扮した二人が51段の梯子をのぽり、地上約10mの櫓の上で妙技を見せます。種をまく様子を演ずるたねまき、風にゆれなびく稲穂を表現する波打ち、藤の花のように実った稲穂を表現する藤さがりの三つの演技があります。

神楽獅子の部
 舞台の上で演じられるもので、種類が多くあります。
【 立 舞 】
演技の最初に行なわれる獅子舞いで、悪魔払いの意味があります。幣と鈴を持ち静かに舞う幣舞、短剣を持つ剣の舞があります。
【 歌 舞 】
舞台の上で激しく演じられる獅子舞いです。悪魔払い の歌舞、獅子と猿が仲良く遊ぶ三人がえり、短剣を使う剣呑み、子猿を餌に獅子をつる猿つりがあります。
天狗の山遊び
天狗、猿、きつねが登場し様々な芸を披露します。この演技の最後に、天狗が五人を持ち舞台をまわる力自慢があります。

この他、おかめとひょっとこが戯れる一人おかめ六人おかめの演技があります。

竹の曲芸の部
 直立した竹や吊るした竹の上で演じられる軽技です。

【 一本竹 】
垂直に立てた、9メートルに及ぶ一本の竹の上で行われる妙技です。竹を前後に大きくゆする一本杉、左右にゆすりながら体で大脇を表す大の字などの技があります。
【 吊し竹 】
櫓の上から吊した竹を使って行われる演技。座禅をしたり、藤の花のたれ下がる様子を演ずる藤さがりなどの技があります。

※これとは別に、笛・太鼓を使った子供囃子も演奏されます。

太字は、あとで出てくるプログラムの「演技種目」と対応しているようである。

 

表紙側の表紙と反対の端の1/3。3つ折にしたとき畳みこまれる部分だ。

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写真のキャプションには「梯子獅子」とある。

上2/3の文字部分をOCRでテキスト化してみた。ルビと英文は省略した。

大脇の梯子獅子の沿革
 大脇の梯子獅子は今から四百余年前、則武之庄大秋町(現名古屋市中村区大秋町)から伝授されたといわれています。
 梯子獅子の伝世がはっきりしてくるのは宝暦年間(1751~1764)からで、大脇村の庄屋相羽養元が大いに奨励し、盛んになったと伝えられています。 文久年間(1861~1864)には、一本竹と吊し竹の演技が加わり、また年代は不詳ですが現半田市亀崎地区から神楽獅子が伝えらえ、現在の演技が揃ったとされています。これらの演技は、明治の初期と第二次世界大戦の動乱期に一時中断された時代もありましたが、関係者の努力により復活継承されてきました。
 従来、豊年の秋祭りに限り行われてきましたが、 昭和42年8月28日愛知県の文化財に指定され、それを機会に毎年上演されるようになりました。
また昭和56年に日米親善のために渡米公演がされたのを始め、各地で行われる民俗芸能大会などにも出演しています。

8月13日付の拙記事 に、境内にある「大脇の梯子獅子の由来」という石碑の碑文を文字起こししたが、その内容とだいたい一致している(そりゃそうだ)。パンフレットの方がやや詳しいようだが。

スキャンしなかった表紙側の中1/3には、アクセスと周辺略地図が載っていた。

 

プログラムのほうは、配られていたのと同じものがホームページからPDFでダウンロードできるようである。

www.mb.ccnw.ne.jp

参考のため、プログラムのうち「演技種目」と「予定時刻」だけテキスト化してみた。

「演技者」という項目もあったが、個人名が載っていたので省略した。 

  演技種目 予定時刻
1 まつりば し 1:00
2 立 ち 舞  
3 梯子獅子(藤下り)  
4 歌   舞  
5 梯子獅子(波打ち)  
6 剣 の 舞  
7 梯子獅子(波打ち) 2:30
8 歌  舞(剣呑み)  
9 梯子獅子(たねまき)  
10 一 本 竹  
  [ 休 憩 ]  
11 はやし太鼓 3:30
12 立 ち 舞  
13 歌 舞(三人がえり)  
14 梯子獅子(藤下り)  
15 一人おかめ 4:30
16 剣 の 舞  
17 歌   舞  
18 梯子獅子(波打ち) 5:30
19 六人おかめ  
20 梯子獅子(波打ち)  
21 歌  舞(猿つり)  
  [保存会演技者一同挨拶] 6:30
22 梯子獅子(たねまき)  
23 天狗の山遊び  
24 吊 し 竹 8:00
25 一 本 竹  
  [終了予定] 9:00

 

私が見たのは、このうち「11 はやし太鼓」と「12 立ち舞」のようだ。それにしては時間が予定よりゆうに1時間以上遅れていたようだが? たぶん予定というものは、順調に遅れるものなのだろう。

パンフレットとプログラムを照合するに、派手な演舞が見たければ、「梯子獅子」や「吊し竹」「一本竹」などの演技種目のある時間帯を狙っていけばいいということか。

それにしても、とっぷりと日が暮れた時間に「吊し竹」「一本竹」といった危なそうな演目があるのだが、大丈夫だろうか? 私が心配しても仕方ないけど。

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