しいたげられたしいたけ

空気を読まない 他人に空気を読むことを求めない

反児童虐待・書籍寄贈の旅(その2)愛知県図書館&名古屋市鶴舞中央図書館

今回のシリーズのブログタイトルに「反児童虐待」と掲げてみた。この語には、使っている自分も据わりの悪さを感じないではない。

できるだけ簡潔な言葉はないかと、弁護士の 宇都宮健児 さんや作家の 雨宮処凛 さんが世話人をやっている「反貧困ネットワーク」のひそみに倣ってみたのだ。だが思い返してみれば「反貧困」という言葉が世に知られるようになった時は、あたかも "貧困者を責めている" ような語感が受け取れないでもなかった。

antipoverty-network.org

以前も書いたことがあるが、私は自分の言葉に対するセンスに物足りなさを感じている。いつも思った通りに書くことができなくて、いらいらしてしまう。つか「はてな」には恐るべき言語センスの持ち主が、ごろごろいるのだ。お読みいただいている方には、ご海容をお願いするしかない。

 

今回のシリーズの動機を、三行程度でおさらいしてみる。

  • 児童虐待の悲惨なニュースに居ても立ってもいられぬ焦燥感を覚えたが、何ができるわけでもない。
  • 折しも「はてなブロガー」の 矢川冬 さんが、民間シェルターの立ち上げと、著書の全国都道府県立図書館への寄贈を計画されている。
  • 地元の図書館への寄贈に勝手に協力すれば、わずかであっても精神面・資金面での支援になるのではないかと愚考した次第。

私の三行が三行で済んでいないのは、毎度のことである。

喩えが適切かどうかはわからないが、体調不良を訴える人に「大丈夫ですか」と言う心理に、ちょっと似ているかも知れない。相手の具合が本当に悪かったら「大丈夫ですか」と言われたところで、苦痛が軽減されるわけではない。だが声をかける側には、声をかけないではいられない精神作用もまた確かに存在するように思う。

 

もう一つは、「反児童虐待」という言葉を繰り返し書くことによって、常に意識に留めたいという効果を期待するものである。

最近のホッテントリに、こんなものがあった。

dot.asahi.com

鴻上 氏の巧みな分析と言語化には、私も舌を巻いた一人である。児童虐待に関して最近もっとも多く報道された事例は、あまりに異常で、つい「あれは特別だ」と切断処理してしまいたくなる。しかし他の多くの大規模な社会問題と同様、正常と異常は地続きなのだ。

また問題の発生に責任を持つのは、当然ながら当事者だけではない。街中で小さなお子さん連れを見かけたときに、笑顔を見せるかしかめっ面を向けるかだけでも、状況がまるっきり変わってくることだって、ないとは言えないだろう。 

もう、沈黙はしない・・性虐待トラウマを超えて

もう、沈黙はしない・・性虐待トラウマを超えて

 

今回の寄贈先は二件、愛知県の県立図書館で愛知県芸術文化センターという施設内にある「愛知県図書館」と、名古屋市立のメイン図書館であるはずの「名古屋市鶴舞中央図書館」である。

 

まずは愛知県図書館。拙宅からだと軽く通勤圏内なので、タイトルの「旅」というのもおかしいかな(汗

今後のシリーズでは、目的地がじょじょに遠くなっていくはずです。

 

名古屋市営地下鉄鶴舞線。地下鉄の写真を撮るときは、運転手さんにフラッシュを当てないようにしているつもり。 

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丸の内駅で下車すると、名古屋城址の官庁街は目と鼻の先だ。

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空堀の向こうに愛知芸文センターの建物が見える。名古屋人は名古屋城が好きだよね。いや、城が好きなのは官公庁の役人なのか?

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堀に掛かる橋の上は、2枚上の写真に写っている車通りの多い道で、国道22号線である。

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橋を渡ると「愛知芸術文化センター 愛知県図書館」の門標が。

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玄関先のオブジェ。名古屋城初代城主・徳川義直の父は言わずと知れた徳川家康だが、大坂夏の陣において真田幸村隊が、家康の首ただ一つを狙って家康本陣に「錐のごとくなりて」総攻撃をかけた故事はよく知られている。このオブジェは、「錐となれば巨岩をも砕く」を表現したものである。ウソですごめんなさい。本当は何のつもりなのか知りません。

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エントランス。この右奥にカウンターがあった。

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カウンターで書籍を寄贈したいと告げたら、前回の岐阜県図書館のときと同様、担当者を呼び出すのでと少し待たされた。

出てきた担当者さんに「友人が本を出版したが、先払いの POD(プリント・オンデマンド) なので後払い原則の図書館では購入できない。それで友人一同で手分けをして、各地の図書館に寄贈している」と説明したら、納得してくれた。

友人になっちゃったよ。ごめんなさい。でもネッ友さんでも友人は友人ですよね。

寄贈には沖縄在住の 島猫(id:catpower)さんや東京在住(でしたよね?)の まねき猫 (id:my-manekineko)さんも協力されるとのことでしたので、「友人一同」というのも嘘にはならないはずである。ID コール失礼します。

 

つか POD 書籍が図書館で購入できないという問題に対しては、行政側で対応を検討してもらえないものか。POD 出版は今後増えることが予想される。

 

A4 一枚のフォームを埋めるように言われた。これも岐阜県図書館のときと同じ。

断って写真を撮らせてもらった。これも岐阜県図書館のときと同じ。

館内は光量が少ないので、私のスマホカメラでは鮮明に映らなかった。これも(しつこい

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項目は「年月日」、寄贈者の「氏名」「住所」「電話」、それから「資料名」、そして「受領状の送付を希望するか?」「蔵書として受け入れない場合、返却を希望するか?」の選択肢があった。最後の2つはいずれも「希望しない」を選択した。

その下に「受付者」という欄があり、さらにその右側に「来館・電話・訪問」という選択肢があった。担当者さんが自分の姓を書き込んで「来館」にマルをした。

その下の「備考」欄には担当者さんが「ご友人が出版された」と書き込んだ。

岐阜県図書館のときと項目が似ているということは、法律か何かルールが定められているということだろう。

だが「来館・電話・訪問」という選択肢があることは、重要な新情報のように思われた。

遠隔地の図書館に寄贈したいときには、直接訪問するのが難しければ、電話で用件を伝えてもよいということではないか? 現物はおそらくそのあと郵送するのだろう。

後で確認してみよう。

 

フォーム記入後、受入れ可否がわかるのはいつ頃か尋ねてみた。三ヶ月くらい見ておいてほしいとのことだった。

もし国会図書館に寄贈済みであれば、国会図書館で作成した書誌が利用できるから、受け入れが少し早くなるが、もしそうでなければ受入れが決まった後で書誌を作成するため、もう少し時間がかかるとのことであった。

これも重要な新情報! 矢川 さんはご自身で国会図書館に寄贈済みだった。

国会図書館にはPOD出版社インプレスR&Dの国会図書館寄贈オプション(2000円)があったので、早々に寄贈していました。門外不出の図書館ですから外部に貸し出しはしません。近くにお住いの方は館内でどうぞ。

都道府県立図書館に「もう、沈黙はしない・・性虐待トラウマを超えて」を寄贈する より

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続いて名古屋市立鶴舞中央図書館。名古屋には市立図書館が何館もあるが、その中ではいちばん規模が大きかったはずだ。

 

ここは以前も自ブログ記事にしたことがある。記事にはしなかったが、自分の本を出したときに寄贈に来た一件でもある。その時は都道府県立図書館と市町村立図書館の違いまでは調べなかったので、岐阜県図書館と愛知県図書館には行かなかった。

www.watto.nagoya

 

地下鉄鶴舞駅は、丸の内駅から鶴舞線で直通である。写っているのはバス停だけど。

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建物。どう撮っても一枚の写真に収まりきらないほど奥行きがでかい。

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門標と玄関。

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エントランス。受付は左奥にあった。

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実は以前来たときは、郵便ポストのような寄贈本の投入口があって、そこに投入するだけだった。だが今回は、それが見つけられなかった。

そこで受付で「寄贈したいのですが」と尋ねてみた。

受付にいた人から「礼状は出しません」「受け入れるかリサイクルするかは当館に一任していただきます」と告げられた。

「それでいいですね」と念押しされたので、「いいです。お願いします」と一冊託してきた。フォームの記入は要求されなかった。

ずいぶんと対応が違うものだ。市町村立はどこもそんなものだろうか?

次回「その3」はたぶん三重県編。県立図書館は津市にあるが、うちからだと人口三重県最大の四日市市が途中にあるから、そこの市立図書館にも寄贈して対応の違いを確かめてみよう。

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