先週の前半、先月末頃の話である。
宵っ張りのほうなので午前1時を回る前に布団に入ることは少ないが、その晩は珍しく1時頃には布団の中にいてスマホをいじっていた。寝る前にスマホをいじると神経が興奮して安眠の妨げになるからいけません。
何の前触れもなく突然、隣室から大音量の電子音が鋭く「ピッ!」と鳴り響いた。アパートは和室と洋室の2DKで、和室に布団を敷いて寝室にしている。音がしたのは、机やパソコンを置いて居間にしている洋室の方からだった。
何だろうと思ったら、1分ほどしてまたしても「ピッ!」という音がした。少しあとでわかったことだが、間隔は実は正確に1分間だった。
電子音というやつの嫌らしいところで、どこから音かするのか、極めてわかりにくい。少なくとも手元にあるスマホからではないようだ。
音源の正体がわからないままでもフェードアウトしてくれないかなと思っていたが、いっこうに音が止む気配がない。
隣室の電灯を点け、音のする方角を耳で探りつつ、音源となりそうなものの電源を一つ一つ確かめた。
あるわあるわ、デジタルガジェット、こんなに持っていたっけ?
真っ先に除外したけど、私の今使っているスマートフォンは HUAWEI の nova lite 3。トランプ次は落選しないかな(いらんこと言い
パソコンの電源は完全にOFFになっていたが、念のため実物を隣室に移動して、音源でないことを確認した。
電子音の間隔がちょうど1分であることは、掛け時計の秒針をメモして、わりと早く突き止めていた。
いちばん疑わしいと思ったのは Amazon Fire HD8 タブレットだった。部屋の真ん中に、本棚に似た形状のスチールラックを組み立てて小物置きにしているのだが、その一番上のほうの棚に置いていた。電子音はどうやら部屋の高いところから響いているようだったので。
だがこれも電源は完全にOFFだったし、念のため隣室に移動させるのも造作ないことだった。
キッチンタイマー。景品だし古いしよく誤動作する。でもあまり大きな音は出ないし音色も違う。念のため電池を抜いたがやはり違った。
電話機。しかし部屋の隅っこに置いてあって、どう考えても(どう聞いても)電子音のする方角と違う。
あとはプリンタ複合機くらいか。こいつには電子音を発生する機能はなかったはずだ…?
改めて眺めると我ながらマメだね。自分で買ったモノは、だいたいブログに開封記事を残している。これら以外にも、ないことはないけど。
自分で買ったモノ以外というと、ブログ記事にはしていないが、アパートの管理会社が設置した無線LANのターミネーターとかインターフォンの室内モニタとか…
ここでようやく気付いた。これかあああぁぁぁっっっ!!
入居したときから天井に着いていた火災報知器である。道理で高いところから音がしたわけだ。
弊ブログ勝手に恒例文字起こし。
警報
●約1分毎に『ピ』:電池寿命
●約1分毎に『ピピピ』:自動試験異常
※警報停止ボタンを5秒以上押すと停止します。
(約24時間後に再び鳴ります。)
リチウム電池が尽きたということだろう。電池の寿命は約10年だったっけ? 入居してから、ちょうどそのくらいだ。
電池のコネクタを引っこ抜いて音を止めた。
音が鳴り始めてから小一時間、午前2時近かった。その間、電子音が鳴り響いていたわけだ。アパートの他の入居者さんたちに迷惑をかけなかったかが心配。
しかし振り返ってみると、どういうきっかけで火災報知器が音源だと気づいたのかが、どうしても思い出せない。インターフォンの室内機を見たとき、同時に目に映ったんだったっけ?
何かを思いついた瞬間のことは、思い出せないことが多い。
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で、どうするかだが、最初に考えたのは電器店で新しいリチウム電池を買うことだった。
だが同じタイプのものが置いてあるかわからなかったので、管理会社に電話で問い合わせてみることにした。
「明日、社員がアパートに伺います」
との返事をもらった。
翌日は都合が悪かったので、管理会社の休日を挟んだりして、けっきょく週末になってしまった。
作業員さんが新しい火災報知器と交換してくれた。
私「丸ごと交換しちゃうんですか?」
作業員「電池の寿命が尽きる頃には、製品が廃番になってしまうんです」
なるほど。
作業はものの10分ほどで終わった。私の費用負担はタダで済んだ。リチウム電池は買うと高いから助かった。
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