私自身は大勢の人の生命と健康を損なう恐れが強いという理由でオリンピック反対派だが、オリンピックに意義を見出す人たちにことさらに食ってかかるつもりはない。
プライベートかつデリケートな話なので詳細はぼかさざるを得ないが、こんなことがあった。高校受験を控えたお子さんをお持ちの FF さんがいるのだが、そのお子さんが突然「進学しない」と言い出してお困りだった。
お子さんはご家庭の経済事情を理由にしていたそうだが、お話を伺うとどうも部活動での挫折が影響しているように思われた。お子さんはサッカーで特待生を狙えるほど部活に打ち込んでいたそうだが、希望通りに行かなかったらしい。
私の推察が間違っているかもだが。
中学を卒業して社会に出るのも正当な決断で、それはそれで尊重するべきだ。だが今サッカー特待生という夢が叶わなかったとしても、これからいくらでも伸びる可能性があるじゃないか! オリンピックやWCに出られる選手は一握りのさらに一握りのさらに一握りだが、インターハイや国体への出場を果たすことだって並大抵のことじゃないが、そういう目標を抱いて高校でもう一度部活に打ち込むという選択肢を断念することは、いかにももったいないように思えて仕方がない。
インターハイや国体を目指して挫折することだってあるだろう。挫折する可能性の方が高いだろう。だがその過程でこれまで出会わなかった仲間たち、指導者、ライバルたちに出会い、これまで立ったことのないピッチに立ち、これまでキックしたことのない角度でボールをキックすることにこそ、かけがえのない価値があると考えるのだが、いかがだろうか。
当然ながらどんなスポーツでも、経験者には未経験者には見えないものが見えると言われる。FF さんのお子さんが世界レベルのプレイを観戦して、「もう一度やってやろう」と闘志を燃やすきっかけになるといいなと、他人事ながら考えてしまった。
繰返しになるがこれは私の想像に過ぎず、現実はたいてい重層的で複雑でややこしいものだが。
今回の拙ブログ記事に書くのは、そこまで大層な内容じゃない。実家の身内の要望である。
岐阜県図書館で県ゆかりのオリンピック・パラリンピックのメダリストなど選手たちに関連する資料を集めた展示会をやっているから、行きたいとのことだった。
高齢の身内はネットを見ないから、このたびのオリンピックにまつわる様々な醜聞は断片的にしか知らないはずだ。
それはそれで、いろいろと思うところはあるのだが、内面のオリンピック反対は表に出さず車を出すことにした。
岐阜県図書館は実家から車で30分もかからない近場であるにもかかわらず、あんまり足を運ぶ機会がない。
一昨年の「書籍寄贈の旅」シリーズでは最初の寄贈先に選んだけど、このときがたぶん初訪問だった。
二度目だと、いろいろ気づきがあって楽になるもんだ。
一昨年の一度目訪問時は駐車場がわからなくて地下駐車場に乗り入れてしまったけど、地上に十分なスペースのある駐車場があったとか…あのときは単独行だったので多少迷っても平気だったんだけどね。
お久しぶりの特徴的な建物。
なぜか「立ち入り禁止」の看板が立っていたから接近できなくてスマホカメラの画像を拡大しているのだが、公立図書館につきものの銅像や謎のオブジェが、ここにもちゃんとあったのだ。
なんでそんなことにこだわるかと言うと、寄贈2館目とした愛知県図書館の玄関先に奇妙な現代オブジェがあるのに気づき、それから気をつけるようになったのだ。不思議なことにどこの図書館でも、たいていオブジェか銅像が見つかった。
銅像だけではなく、これは2枚上の少し左手にあるエントランスだが…
エントランスを背に振り向くと、国旗掲揚台の足元に…
現代アートのオブジェも設置してあった。
すみません、他人にはどうでもいいことでした。
展示ブース入口。「写真撮影禁止」とはどこにも書いてなかったけど、内部の撮影は遠慮しました。
A4判カラー1枚のチラシとモノクロの展示目録が置いてあったので貰った。
展示物は、1964年東京大会から2016年リオ大会までの日本人メダリストを一覧にしたパネル、聖火リレーで用いられたトーチの実物、岐阜県出身や岐阜県にゆかりのあるアスリートたちの紹介パネルとメダルなどだった。
岐阜県出身者は 高橋尚子 氏が岐阜市出身なのは超有名だけど、野球日本代表の 菊池涼介 氏は東京都出身だが岐阜県中津川市の中京学院大学出身だったのか。へぇ。
その他、上掲チラシの裏面に「[2]岐阜県ゆかりのアスリートに迫る」として名前が挙がっていたのは
永井友里・葉月姉妹・真野由佳梨・星希巳加(ホッケー)、辻すみれ(フェンシング[フルーレ])、石田駆(パラ陸上)、福島由紀・廣田彩花(バドミントン)、山脇恭二(体操)、金藤理恵(水泳)、若井敦子(空手)
(原文のまま、ただし改行位置変更しています)各氏だった。
あと図書館だけあってか、アスリートたちの影響を受けた本ということで図書館の蔵書が展示してあった。
だが展示ブースはそんなに広くなく展示物も品目が多いというほどではなかったので、一回りするのにあまり時間はかからなかった。
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「岐阜県のアスリートたち」の滞留時間が短かったので、岐阜県図書館と同じく県道1号線沿いにある道の駅「柳津」に寄ってみた。
しょっちゅう前を通り過ぎるのだが、これまで中に入ったことはなかった。
身内は道の駅が大好きで、この1~2年を振り返っただけでも「もっくる新城」「筆柿の里幸田」「パレットピアおおの」に行っているのだが、なんでだろう?
県道1号線の上り車線(岐阜市方面)と下り車線(岐阜羽島駅方面)の両側に駐車場とトイレがあるが、施設は下り側にだけあった。上り側からは県道下に通路があるらしい。
そんなに大きな施設ではなかった。
入口が2つあって、これが駐車場からみて手前側。上の写真の左側。「情報館」と書いてあった。
いろんなパンフレットが置いてあった。
2枚上の写真の右側、奥の方の入口には「物販館」と書いてあった。一つの建物なので、内部はつながっている。
地元のお土産・名産品が並んでいた。
施設とトイレをつなぐ屋根付き通路では、農産物の即売をやっていた。
織部焼の即売もやっていた。そりゃ地元の名産品ではあるが。
今回はあまりいいオチをつけられそうになかったから、干ししいたけ の写真でも貼るか。
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