しいたげられたしいたけ

空気を読まない 他人に空気を読むことを要求しない

ええっ、「カボチャ」は「パンプキン」ではないの!?/カタカナ表記が2種類以上ある英単語

うちのブログは他の「はてなブロガー」さんへの言及から始めることが多いですが、サンフランシスコからの情報を発信されている うまうま(id:umauma_gohan)さんのブログは読ませていただくようになってから日が浅いのに、いきなりの言及になります。IDコールお騒がせ失礼します。

umauma-gohan.hatenablog.com

サンフランシスコのファーマーズマーケットの写真を満載した素敵なエントリーでしたが…

半ばあたりに並んでいる PumpkinSquash の写真を見比べて「あれっ?」と思いました。

パンプキンはもちろんカボチャと知っていたけど、スクワッシュって何だろう? こっちも、どう見てもカボチャにしか見えないけど…??

 

初めに英単語を検索したりしたためちょっと苦労したけど(理由は後述)、途中経過はすっとばして結論を書くと、次のサイトの説明がわかりやすかったのでブログカードを貼る。

style.nikkei.com

例によって1ページ目の内容を三行でまとめると(例によって三行で収まっていないけど)…

  • 英語ではカボチャを総称して「スクワッシュ(Squash)」と呼ぶ
  • 米国では熟したオレンジ色の果皮のペポカボチャのことを「パンプキン(Pumpkin)」と呼ぶ
  • 日本のカボチャは「トロピカル・スクワッシュ」(他に「カボチャ・スクワッシュ」、「ジャパニーズ・スクワッシュ」)と呼ばれる

ええっ!? 知らなかった! 知ってました?(誰に訊く?

 

2ページ目以降にも興味深いことが書いてあった。

ちなみにカボチャを意味する「スクワッシュ」には、同じつづりの動詞や名詞がある。動詞では「押しつぶす」「鎮める」などの意味があり、名詞になると「スカッシュテニス」「レモンスカッシュ」といった言葉でおなじみだ。このため、カボチャのこともスクワッシュではなくスカッシュと書くこともある。ただし「サマー・スカッシュ」だとなんだか飲み物のようで紛らわしい。

https://style.nikkei.com/article/DGXNASFK2800B_Q3A930C1000000/?page=2 より

検索すると「スクワッシュ」というカタカナ英語は定着しているようだ。

前回の「聖徳太子非実在説」で教科書まで書き換わっていることといい、我ながら情報遅い…_| ̄|〇

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悔しまぎれに話題を変えよう。

カボチャを意味する squash の表記が「スクワッシュ」と、元の英単語が同じでも「押しつぶす」系の「スカッシュ」とわざと(?)形を変えていることに興味を抱いた。

最初 squash で検索したため、必要な情報にたどり着くまで苦労したのだった。

そう言えばラケットでボールを壁打ちする競技の名称も「スカッシュ」だよね。

 

ここで、時々やる収集癖が頭をもたげた。

元は同じ英単語なのにカタカナ表記が異なるものって、他にどんなのがあったっけ? と集めてみた。これまで「収集癖」タグをつけている他の拙エントリーと同様、断りなしにあとで追記することがあります。

 

アイアン/アイロン(iron)カタカナ語ではヘッドが金属のゴルフクラブが前者で、衣服のしわを伸ばす家電が後者で表記される。「鉄」の意味のカタカナ語はもっぱら前者と言うべきか。

 

チップ/ティップ(tip)米国など海外で心づけとして渡す小銭が前者、ダーツの先端の尖った部分やビリヤードのキューの先端の球を突く部分が後者(キューの先端は「タップ」とも)。むしろコンピュータなどを使いこなす小技集という意味で、複数形の「ティップス」を見かけることが多くなった。ちなみにポテトチップスなど小片という意味での「チップ」は chip で別の単語。

 

チェック/チッキ(check)旧国鉄の手荷物サービスが「チッキ」または「チッキ便」と呼ばれたが死語かな?

 

スティック/ステッキ(stick)前者は棒状のもの、後者は杖の意味で使われる。

 

ストライク/ストライキ(strike)打つ、打撃といった意味だが、前者は野球やボーリングの用語として馴染み深い。後者はもっぱら同盟罷業の意で用いられる。

 

マシン/ミシン(machine)何人かの方からブックマークコメントで教えていただきました。ありがとうございます。英語でミシンは "sewing machine"。

 

モバイル/モビール/モービル/モビル(mobile)一つの英単語に4つのカタカナ表記というのは、今思いついた限りでは最多記録。持ち運びできるデジタル機器を「モバイルギア」などと、バランスをとってゆらゆら揺れる装飾具を「モビール」と書く。固有名詞だが米国企業 ExxonMobil を「エクソン・モービル」と書くのは旧「モービル石油」(現ENEOS)と合わせたためか、『機動戦士ガンダム』シリーズに出てくる搭乗型ロボットは「モビルスーツ」。

 

アイコンとイコン(icon)、アイデアとイデア(idea)…なども思いついたが、それぞれ後者はギリシャ語由来だそうで、数に入れるかは検討中つか除外する方向に傾いている。英語由来とドイツ語ほか由来で違っちゃったケースは、もっとありそうだし。

でもペーソスとパトスが同じ(pathos)なんて面白くなくない? どうしよう?

 

まだそんなに集まっていないが、ざっと眺めると同じ英単語を元にしたカタカナ語が別にあることが意識されているケースは少なそうに思えた。

要調査だけど…どやって?

スカッシュとスクワッシュのように、すでに定着しているカタカナ語と区別するためわざと(?)形を変えたのは珍しいんじゃないかな。

要調査だけど…どやって?…といつものつまんねー天丼。

 

追記:

"teams" は普通にカタカナ表記するなら「チームズ」だが、オンライン会議ツールMicrosoft Teams は日本マイクロソフト公式が「ティームズ」と呼んでくれと言っているそうだ。これもわざとに含まれるかな。

auto-worker.com

追記おわり

 

書いていて、いつぞやの 「リップ」(lip)は「くちびる」じゃない「ヒップ」(hip)は「お尻」じゃない、みたいな英語と日本語で単語の指し示す範囲が違うものを集めることも思い浮かんだけど、そういうのは現代言語学のテーマの一つだけあって例えば鈴木孝夫による岩波新書など一般向け著書に大変な数が集まっているのだった。

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