「離れの屋根に上ったら30分で100万円儲かった」くらいの釣りタイトルにしようかと思ったけど、さすがに気がとがめた。
実家ネタです。身内から、離れの雨漏りが激しいと告げられた。
見に行くと、白い壁に人の背丈ほどの茶色いシミがべったりとついていた。畳にも濡れた跡が広がっていた。畳は元々それ以外の場所もそうとう痛んでいたけど。
離れは実家の庭にあり、4畳半二間ほどの大きさだ。50年くらい前に実家の母屋を建て替えたとき主にその廃材を再利用して建て、当初は祖父母の住居にしていた。祖父母が亡くなった後は物置きに使っている。
身内の話によると、実家と離れを建てた大工さんに相談したところ
「瓦が割れている」
「直すには瓦をぜんぶ葺き替えるしかない」
「葺き替える費用は100万円くらいかかる」
と言われたという。
風雨に晒されている瓦は、経時とともに劣化して自然と割れるのだそうだ。最新のものは割れにくくなっているそうだが、古いものは特に割れやすいとのこと。
他にも悪いところがいっぱいある古い離れに100万円支払う気はハナからないが、とりあえずどうしようかと話をした。
ブルーシートで応急措置できないかと言われたが、風で飛んだら危なそうだ。瓦の割れたところをホームセンターで売っているチューブ入りの漆喰かなにかで塞げないだろうかと考えた。
何はともあれ状況を確認することだと思った。
実家には、なぜか約2メートル高の脚立がある。なんでこんなものがあるのか謎だ。それを伸ばして約4メートルにすると、屋根に上れる。
災害ボランティアでは、脚立作業や屋根に上る作業は「断ってくれ」と言われる。
日雇いバイトは、脚立に上れるか上っちゃダメかは、派遣された職場による。絶対にダメと言われるところもあれば、「いいよ」てなところもある。屋根に上るバイトに派遣されたことはない。
だがあくまで私的な事情で脚立から屋根に上ることは、どこからも禁止されていないはず。ただし落ちても文字通りの自己責任だが。
落ちないよう細心の注意を払いながら屋根に上った。傾斜はキツいが移動できないほどではなかった。たぶん慣れて油断した時が危ないのだろう。
第一印象。瓦、どこも割れてないじゃないか!
大工、見ないで適当に言ったな? あるいは経験からそう推測したのだろうか?
雨漏りがしていそうなあたりに移動した。
なぜか瓦が一枚だけずれて、瓦の下地がむき出しになっているではないか!
原因これか!?
ずれた瓦を手で動かしてみた。
動くじゃないか!
瓦というものは、漆喰か何かで固定されているのではなく、ただ単に屋根に乗っかっているだけなの??
見回すと、瓦の色も形も微妙にまちまちだ。いろんなところのものを寄せ集めて再利用したのかも知れない。
本来であれば切り欠きがキッカリ噛み合うのだろうが、ずれている部分の瓦は動かしても噛み合いそうな気配がない。ずらし放題ということだ。
仕方がないので、他の瓦に合わせて、下地が見えなくなるまで真上の瓦の下に押し込んだ。
とりあえず、これで雨漏りは解決するんじゃないかと思った。様子見というやつだ。
作業時間は30分ほどだっただろうか。しかも脚立の上り下りに一番時間がかかって、瓦をいじったのはほんの数分だった。
身内に状況を説明したところ、元々100万円なんて払う気はなかったけど払わずに済むならよかった、という意味のことを言われた。
それを今回のブログタイトルにした次第。
ただしいつもの心配性を発動させるとしたら、ちょっと強めの地震が来たとき、大量の瓦が振り落とされるであろうことは心配しておかなければならないかも知れない。
どうすんだそれ?
サムネイルは いらすとや さんからお借りしよう。いくらなんでも今回はスマホカメラをいじる余裕はなかった。
屋根の修理のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや より
こんなのもあるのか! いつもながら、いらすとや さんには何でもあるなぁ。
雨漏りのイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや より
こんなのも!「おいおい」だけど、このイラストがいちばん現実のイメージに近いかも知れない。
地震で落ちる瓦のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや より
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