春バラの次はアジサイの季節だろうか。脳内でハナショウブとつぶやく声がしたが、面倒なので無視する。
去年とおととしは、愛知県一宮市の御裳神社というところへ行った。
年年歳歳花相似たり、同じところでいいかなという気がしなくもなかったが「アジサイ 名所」で検索すると、稲沢市の大塚性海寺〔おおつかしょうかいじ〕歴史公園というところで「稲沢あじさい祭り」というのが行われるという情報がヒットした。稲沢市は一宮市に隣接する自治体で、実家からの距離はほぼ同じである。
今年はここに行ってみることにした。身内同行である。
カーナビを頼りに大塚性海寺歴史公園を目指した。大塚というのは地名で、性海寺というのは公園に隣接する古刹の名前のようだ。つか公園の敷地は、元は性海寺の境内だったらしい。
その性海寺門前。露店が出ていた!
思ったより大がかりな祭りのようで、地元の人のボランティアなのか交通整理をやっていた。駐車場案内のプリントを貰った。
幸い参拝者駐車場からちょうど一台出庫するところだったので、その後に停められた。
境内に足を踏み入れたところ。手前のお堂は愛染明王が祀られていた。
2枚上と1枚上の写真の右のほうに写っている白いテントが、この「まつり本部」。
立派なパンフレットを何種類も配布していた。おそらく地元の菓子店の菓子も販売していた。
880mm×625mm(A列本判って言うんだっけ?)を16折にしたガイドマップ(左)と、全70ページの冊子(右)を貰った。
A列本判16折のほうから大塚性海寺歴史公園の部分をスキャンして貼る。
弊ブログ勝手に恒例文字起こし。改行位置変更しています。ルビ・欧文ある場合は省略しています。以下同じ。
鮮やかなあじさいが目をみはる
大塚性海寺歴史公園・性海寺
由緒ある歴史を誇る性海寺の境内地内に整備された「大塚性海寺歴史公園」は、豊富な文化財を楽しみながら、花と緑が楽しめる公園として、人々に親しまれています。
また初夏を彩る「あじさい」の名所としても有名です。
①性海寺
約1200年前、弘法人師・空海が、名占屋の熱田神宮にお参りする途中に開基。境内には、本堂をはじめ多宝塔、宝塔など、責重な文化財が多く残されています。
②大塚性海寺歴史公剛
公園には、「紅」「花火」「城ヶ崎」「甘茶」などの日本のアジサイと「アナベル」「八重咲カシワバアジサイ」などの西洋のアジサイが植栽されています。シーズンには約90種1万株を数えるアジサイが、さまざまな表情の花を咲かせ、息を飲むような美しさで園内を彩ります。
稲沢あじさいまつり
とき/6月1日~中旬
ところ/大塚性海寺歴史公園・性海寺
大塚性海寺歴史公園の聞内に植えられている約90種1万株のアジサイ。
初夏にはみごとに咲き誇り、鮮やかな色彩です。毎年6月1日~中旬にはあじさいまつりを開催しています。
新鮮な感動を生み川す満開のアジサイが訪れる人々を歓迎してくれます。
■問合先:稲沢市商工観光課
TEL ≪略≫
冊子の方から。これから看板などにときどき出てくるゆるキャラは「いなッピー」と言って稲沢市のマスコットキャラクターだそうだ。P61。
稲沢市マスコットキャラクター
いなッピー
頭は植木とアシタバを、体全体はイチョウの黄色、はちまきとふんどしは国府宮はだか祭をイメージしています。
本部テントの右方向に公園入口があった。
公園入口右手の巨木。
根元の碑石によるとヒトツバタゴ(ナンジャモンジャ)とのことだった。
祭り期間中とは言え、満開にはちょっと早かったかな?
「ガクアジサイ(手まり咲)」と書いてある。
品種名を記した説明書きがある株を拾っていった。
「望月」。
「花吹雪」。説明書きが脱落したらしくテプラが貼ってあった。
枯山水。
「花摘み等禁止 植栽帯立入禁止」の看板の後ろあたりから。
「八重かしわば」
「ブルースカイ」。あんまり青くないけど合ってるのかな?
公園敷地内なのか性海寺の境内なのか、巨木がいくつかあって根元に看板が立っていた。
ムクノキ
椋木
ニレ科
シラカシ
白樫
ブナ科
公園案内図があった。
上から5行の和文だけ文字起こしした。
本公園は、文化財を楽しみながら散策できる花と緑の「歴史公園」として、重要文化財3件をはじめ、多くの文化財を保有する性海寺の一部(5,703㎡)を整備したものです。
園内では、ガクアジサイ・ヤマアジサイ・エソアジサイ・西洋アジサイを集め、多くの種類を見ることができるのが特徴です。
「湖畔の華」。
「雪テマリ」。
巨木。根元に詳細な説明書きが立っていた。
稲沢市指定天然記念物
ムクロジ 一樹
ムクロジ科の落葉樹高木で、本州中部以西の暖帯や亜熱帯に分布する。秋には球形の実をつけ、その中に固くて黒い種子が含まれ、羽根つきの羽根の球に使う。果皮にサポニンが含まれ、昔は石鹸として使われた。本樹は樹高一四m、目通り二・五mを測る。樹勢は旺盛で、果実も多く着く。
昭和五八年一一月一日指定
稲沢市教育委員会
もう一本(一樹?
稲沢市指定天然記念物
イブキ 一樹
ヒノキ科の常緑針葉樹で、一名 ビャクシンともいう。元来は海岸植物で潮害や風害に耐え老齢を保つ。葉は全体に円いひも状の鱗片葉と針状葉の二形がある。雌雄異株で四月に開花する。本樹は樹
高一七m、目通り二一・五mを測る。
昭和五八年一一月一日指定
稲沢市教育委員会
案内図によると大塚池という名だそうだ。
水辺のハナショウブが満開だった。やはりハナショウブはハナショウブでどこか見に行くべきか。
公園敷地の西の端にある古墳。大塚古墳というそうだ。
この地方あんがい古墳が多いとはいえ、盛りだくさんな公園だ。
池と古墳の中間あたりに、アナベルという種のひときわ大きな植え込みがあった。
花がまだ若いからこんな色なのかと思ったのだが、あとで検索するとアナベル種は咲き込むにつれ色が変わるらしい。
性海寺の境内に戻って、ご挨拶のお参り。
本堂右側の庫裏。
右の方に「アジサイの苗木販売しています。受付にて」の看板が立っていた。
本堂左側の多宝塔。
多宝塔前方の愛染明王堂。最初の方に写真を貼ったところである。
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実家に引き返す途上に、JA愛知西産直広場というところがあった。
身内はこういうところが大好きなので、寄らざるを得ない。
結構でかいぞ!
手前のあずまや風…というには広すぎるか、屋根だけで壁のないスペースを覗くと、一面が花の即売場だった。
建物の入口に近い一角には、たこやき店が出ていた。
建物入口。
入口右手にしいたけ。身内はばれいしょが安かったことに反応していた。身内は私がしいたけだとは知らない。
店内。
人参が安かったことにも反応していた。
だが、ばれいしょも人参も買わなかった。わけわからん。
レジは別フロアで…
レジと同じフロアは切り花専用だった。愛知県は花卉〔かき〕産出額日本一とはいえ、ちょっとすごいね。
アジサイの切り花まであった。
切り花フロアの向かいに鮮魚店。
生け簀もあった。
生花売り場。やはりここが一番広かった。愛知県は花卉〔かき〕産出額日本一とはいえ…
アジサイの鉢植えも売っていた。
身内はなにやら多肉コーナーに反応していた。
「花、咲くの?」知らんがな。
つかそうやって買わされたのか…というのは 5月27日付拙記事 参照。
今回、身内が買ったもの。左からたこやき、さやいんげん、キュウリ、それから茗荷まんじゅうは稲沢あじさい祭りの本部テントで買っていた。
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