「四季」というが、日本の早春と梅雨の頃は明らかに別の季節だし、初秋と晩秋も違うから「六季」ではないかという説を、確か新聞エッセイで読んだ記憶がある。同じことを拙過去記事にも書いていたはず。
なるほどど思う一方、夏と冬はうんざりするほど長いのに春と秋はあっという間に過ぎてしまうところへ、さらに春と秋を二分割したらなくなっちゃうんじゃないかという危惧も年々強くなっている。
実家にいるとき、身内から「花の名前を調べてくれ」と要請された。お安い御用というやつだけど、「どこ?」と尋ねたら「ヒガンバナの向こうに咲いている」と言われた。
うちの庭にヒガンバナなんてあったっけ?
あった。だが私には、あったという印象があまりない。身内から聞いたところによると、これだけ鮮やかに咲いたのは何年ぶりかだそうだが。
目的は、その向こう側のこの紫の花だが…
Googleレンズ起動。


google:ヤブラン らしい。別名のサマームスカリのほうが、なんとなく覚えやすそうだ。
いつからあるのと身内に尋ねてみた。ヤブランのほうは、ずっと昔からあってわからないとのこと。ヒガンバナ(マンジュシャゲ)は血圧が高かった祖父に煎じるかなんかして飲ませるため、祖母がどっからか株分けしてもらったものだそうだ。祖父も祖母も亡くなったのは何十年も前だから、見ていないはずはないが覚えていなかったのはなぜだろう? キクとかチューリップとか、他にもわけがわからない花がよく咲く庭だから、印象に残らなかったのだろうか。
よく咲くと言えば、ノウゼンカズラがまだ咲いていた。
ノウゼンカズラは6月末に拙エントリーにしているから、3ヶ月以上咲き続けているということか。盛りに比べれば数は減らしているとはいえ。
ノウゼンカズラだけでなく…
サルスベリ…
ガクアジサイ…
オオハンゴンソウ。
サルスベリとガクアジサイは、上掲ブログカードの6月30日付拙記事中に写真を貼っている。
オオハンゴンソウは、今年は8月20日付記事中に写真を貼っているが…
去年は7月29日付の記事に写真を貼ったのだった。やはり開花期間は長いほうだと感じる。今年8月20日付記事の主役のムクゲは、すでに花がなくなってしまっていたのに。
9月になっても咲いているアジサイがあることについては、植物NAVI さんに記事があった。サルスベリは百日紅という異名があるという情報がヒットした。そう言えばそうだった。ノウゼンカズラもどこも長いと書いてある。google:ノウゼンカズラ 植えてはいけない? サジェストされたが、なんだそりゃ?
だが例えばもしソメイヨシノがノウゼンカズラ、サルスベリ、アジサイなみに長い期間咲いていたらと想像すると、かなり奇異ではないか。
24時間テレビの「サライ」の合唱の背景に、リアルにサクラ並木があったとしたら、それはそれで趣きがあるかも知れないけど。
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