仕事先やその他から、トラブルというほどでもないちょっとしたトラブルみたいなものを知らせるメールが何通か届いていて、内心ちょっと余裕を無くしていた。
お前は普段から余裕がない、などと他人からときどき言われる。
これ、俺が何か動かなきゃいけないのかなと思いつつ、それぞれ短い返信を返していたら、それぞれ先方でそれなりに解決に向けて動き出してくれたようだった。ほっ。
その仕事先から車で移動するとき、車窓からピンクのものが見えた。
即座にコスモス畑のたぐいだろうとわかった。でもこの仕事場に通うようになって十何年か経つけど、これまでこんなことやってたっけ?
まあいいや、クールダウンのつもりで至近にあるショッピングセンターの駐車場に車を停めて、スマホ写真を撮りに向かった。このショッピングセンターではいつもよく買い物をしているから、大目に見てやってください。
大きな看板が立っていた。「未来に残そうきれいな環境 井ヶ谷地域資源保全隊」。
のぼりに書かれた文字は「コスモスまつり 秋の風物詩 井ヶ谷地域資源保全隊」。井ヶ谷というのは、このあたりの地名である。
いらんことを言うと、休耕田を利用した花畑に立っているのぼりは、どこも似たデザインが多い。同じ業者が作っているのだろうか? いいけど。
駐車場は敷地の北側にあって逆光気味だったので、あぜ道を通って南方に移動した。
休耕田は二枚半というか大きめ二枚と小さ目一枚が利用されていたが、これはあぜ道西側の一枚半。
東側の一枚。なぜか西側のほうが大輪のようだった。
あぜ道から接写。
上の2枚はピンクばっかりだったので、白、ピンク、濃いピンクが1枚に収まるアングルを探してみた。
栽培花のコスモスが鮮やかなのはある意味当然として、あぜ道にも可憐な小花が自生していた。
Googleレンズ起動。シロバナセンダングサ、コシロノセンダングサの2種類の名前が表示されたが、ぐぐりなおすと同じ品種を指すらしい。
あぜ道を敷地の南端まで横切ったところで見た花たちは、みな "しべ" をこちらに向けてくれていて、なんだか教室や体育館いっぱいの生徒たちが顔を向けてこっちを見てくれているように感じた。私は小学校の先生か?
芸のないスマホ写真だけど、もう何枚か貼ってみよう。
駐車場に戻るため敷地から抜けようとすると、こんな角度になった。当然のことだけど、ちょっと寂しい。
写真ののぼりが激しくはためいていることからもうかがえるように、風が強い日だった。木枯らしだろうか?
帰途のフロントガラスには、同じ風に飛ばされた街路樹の枯れ葉が、容赦なく降り注いだ。晩秋だなと思った。
あぜ道を通ったため、ズボンや靴下には野草のタネが容赦なくくっついていた。やはり晩秋だなと思った。
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