🍉しいたげられたしいたけ

NO WAR! 戦争反対!Ceasefire Now! 一刻も早い停戦を!

県知事選挙に行ってきた

棄権はしない。選挙権を得てから一貫したポリシーだ。

しかし、結果は投票前から予想できた。現職の当確が午後8時ジャストに報道、いわゆるゼロ打ちだろう。県政オール与党の支持態勢を見ればわかる。

だが普段の私だったら、あえて野党の推薦候補に投票しただろう。理由は4年前の知事選のときに書いた。うちの県は財政力指数2位を誇る裕福県(?)であるにもかかわらず、文教福祉予算の一人当たりの額を計算すると「最下位じゃなきゃいいんだろ」と言わんばかりの下位から数えて一桁が並ぶのだ。

www.watto.nagoya

 

うちの県には世界的な自動車メーカーを筆頭に、名だたる大企業がひしめいている。それらの企業を優遇するというのが保守政治家の政策としてまっとうであることは、私自身は必ずしも賛同しないが理解はできる。

具体的には、県道の延伸一つとってもすごいのだ。うちの近所でも、2級河川(管理は都道府県)に新たに架橋するにともない県道を延伸している。橋が増えるのはいいことだが、すぐそばに広くて歩道も中央分離帯も完備されているがぶつ切りの道路があるから、それとつなぐかと思っていたら、新設するのかいっ!?

隣のわが実家のある県は保守王国として名高いが、貧乏県のことで公共事業のスピードは比べるべくもない。ここに新道ができるのだなとわかっていても、いつまで経ってもできなかったり。

豊かであれば「豊かにしてくれる企業のために我慢しろ」、貧乏だったら「貧乏だから我慢しろ」と言われたら、いつまで我慢しなければならないのか!?

岸田首相言うところの「異次元」だか「次元の異なる」だか知らないが少子化対策だって、相当に思い切った再分配強化を打ち出さなければ効果は期待できないと思うのだが、今のところリスキリングといいN乗N分方式といいあいも変わらぬ新自由主義臭の強烈な政策ばかりが打ち出され、そっちじゃないだろ感ばかりがつのる。いや国政はまた別の話か。

 

地方政治に話を戻して、「保守政治としてはまっとう」「理解はできる」と書いたのは、まっとうとも思えず理解もできない政策ばかりやる某200万政令指定都市の首長が、同じ県にいるからだ。いちおう念のため、政令指定都市と都道府県は同格である。

この人物に対する悪口は書き始めたらキリがないが、今回の知事選に関連深いイシューとして一つだけ「あいちトリエンナーレ2019」に対する負担金の支払いを拒み訴訟沙汰に至り、一二審で敗訴したにもかかわらず上告を決めたことを挙げたい。

digital.asahi.com

記事中に書かれている通り、展示物の内容を理由に一旦決定した公金支出を翻すことは、首長としての権力の乱用に他ならず一片の理もない。また言いたくないが最高裁まで争う裁判費用は数百万のオーダーに上り、それは市の税金から支払われる。

 

この首長の行為のより罪深いことは、これがネット空間に跳梁跋扈するもっと合理的判断のできない人たち、はっきり言ってネトウヨたちへの、いわゆる「犬笛」として作用していることだ。

今回の知事選にも、ネトウヨ代表としか言えない泡沫候補が立候補していた。

そしてそういう候補を支持するSNSの書き込みは、「現職知事が天皇の写真を焼いた」といった類のデマ上等の目を覆うべきものばかりだった。

 

泡沫候補と断ずるには客観的根拠がある。これはうちの市内のポスター掲示板の一枚だ。

 

このスマホ写真を撮ったのは、投票書入場券が届いたあとだった。

本気で当選する気があるなら、ポスターくらい公示日当日にくまなく貼るよね。ネット弁慶どもは、騒ぎたいだけでポスターを貼る労力すら提供しないのか?

公平を期すために書くけど、上掲写真の掲示板はもう何日か経ったらもう何枚かのポスターで埋まってはいた。

 

やはりSNS経由の情報だが、現職知事の街頭演説に対する妨害行為も目に余るものがあった。あのねぇ、演説妨害というのはれっきとした公職選挙法違反だぞ! 犬笛に踊らされて軽挙妄動すると、そのツケは自分自身で払うことになるんだぞ。

www.soumu.go.jp

 

犬笛を吹いた奴が責任を取らないのは、リコール署名偽造騒動のときと同じだろう。あのとき逮捕されたのは下っ端の実働部隊ばかりで、大元の奴らは今のところ逃げ切ったかのようである。つくづくまともじゃない。腹が立つ。

ja.wikipedia.org

 

いっぽうSNSでは、何人かの現職知事の支持者さんたちが、デマ潰しや選挙妨害の指摘など熱心な活動を行っていることもウォッチして知っている。

SNSで議論するほど不毛なことはない。たいていの相手は自分が屁理屈を言っていることを自覚して屁理屈を言っている。「俺さまを説得してみせろ」メソッドというやつだ。最低限「その行為は、あなた自身が罪に問われる可能性があるんですよ」「(可能性は低くても)マイナスの宝くじを買っているようなものですよ」くらいはわかってほしいものだが、「現職知事が罪に問われるんですかぁ」のような頭カラッポの返しをされるのがオチである。

だからこそ、果敢にリプを返している何人かのFFさんたちのためにも、今回に限っては現職知事に投票しようかと激しく心が動いた。

 

短く言うと、現職知事に投票したか、野党の推薦候補に投票したかの2択であった。1票のことである。どっちに投票したかは、書いてもいいけど書かないでおこう。

 

結果は果たして現職知事4選がゼロ打ち報道された。

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