🍉しいたげられたしいたけ

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ハナショウブがそろそろ見頃の萬葉公園高松分園に行ったがハナショウブは種類も開花時期も多様なのだな

実家の身内はまだ行ったことのないところに行きたがるが、こちらに手持ちのカードがそうあるわけではない。こまめにネットを検索すれば、行ったことのない「隠れた名所」はまだ見つかるものだと思いたいけど。自分で書いといて何だが「隠れた名所」って怪しげな言い方だよね。類例として「静かなブーム」とか。

 

今回は、数少ない手持ちのカードの一枚である萬葉公園高松分園というのを使ってみた。

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ウメやカワヅザクラが多く植えられている萬葉公園の本体は過去に何度か訪れたことがあるが、本体から決して遠くない高松分園はハナショウブが名物だから見頃の時季が違うので、まだ連れて行ってなかった。県境をまたぐとはいえ実家から車で数十分だか十数分だかの距離である。こういうところがいっぱいあるといいのだが。

 

無料駐車場前に立っていた案内板。「花しょうぶ」「花はす」「すいれん」「かきつばた」に分けて品種名が一覧されていた。しかし花壇に立っていた木柱に記された品種名と一致しているように見えなかったので、悪いけど正直あまり役に立たなかった。

 

入口から公園を見渡したところ。今回のブログタイトルに示したように、ハナショウブは一斉に開花するわけではないみたいで、満開の品種と青い葉っぱばかりの品種が混在していた。最初、咲いているのはカキツバタでハナショウブはまだ咲いていないのかなと思ったが、どうもそうではなかったらしい。

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白山社。上の写真の右手側にある。萬葉公園高松分園は、ここの境内とつながっている。

 

こんなふうに、花ざかりの区画とツボミばかりの区画が混在していた。

 

「桜椿」。3枚上の写真いちばん手前の区画で、もっとも賑やかに咲いていた。

いつも言っているけど、ある植物の品種名に別の植物の名前をつけるって、どうなの?

 

桜椿左隣の「羽衣」。遠目には真っ白だが、接写すると薄紫だった。

 

花の見当たらなかった「紅胡蝶」は飛ばして「桃山の宴」。他の区画にも植えられていて、株の数はいちばん多かったような。

 

しかし木柱で品種名が示されていたブロックはむしろ少数派で、品種名がわからない花も多かった。

これなんか花の形がたいへん整っていると感じたが、品種名はわからなかった。

 

ハス池。案内図によるとハナショウブ、ハス、スイレン、カキツバタがおおざっぱに6:2:1:1の比率で植えられているようだった。

残念ながら、このハス池には花は見当たらなかった。

 

この公園の花壇のいくつかにも、橋が渡してあった。八橋はハナショウブではなくカキツバタだったように記憶しているが、花が接写できるから橋はあったほうがいい。

品種名は見当たらなかったけどキショウブかな?

知立市無量寿寺の駐車場で見た黄色い花と、花の形がちょっと違うようだが…?

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花壇の中に水路のある区画もあった。木柱に記されている品種名は「桃山の宴」だった。

 

敷地の南側入口に「萬葉公園設立五十周年記念樹」と刻された石柱があった。4月の下見のときには気づかなかった。公園にしろ神社仏閣にしろ、過去に何度も訪れた場所でも何度目かの訪問で初めて気がつくアイテムはあるものだが。

 

右側面には

わが衣すれるにはあらず高松の野辺ゆきかば萩の摺れるぞ

と刻まれていた。

 

左側面。

さおしかの妻ととのうと鳴く声のいたらむきわみなびけ萩原

背面も何が書かれているか気になったが、回り込めなかった。

 

白いハスの花が咲いている池があった。

 

カキツバタの花壇が(たぶん)一つだけあった。カキツバタは青紫色の花を咲かす品種しかないのだろうか? 無量寿寺のカキツバタ池は、同一品種ほぼ一色のようだった。

 

このあたりの別の区画。まだほとんど花が見られない。

「湖南」。湖南ドイル、江戸川湖南、内藤湖南…最後のは合ってるか。

 

品種名はわからなかったが、紫に一部黄色の挿した鮮やかな花があった。比べるもんじゃないけど、この日見た中では一番好きかも知れない。あくまで個人の印象です。

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「桜桜」。だからある植物に別の植物の名をつけるのって…

 

この公園は北東隅に、石碑や案内書きが集中して立っている。

この水のない水路(?) は、しげしげと眺めたことなかった。

 

南東隅の池と石碑のあたりまでは、前回の訪問時には足を伸ばさなかった。

決して広くない公園だから、足を伸ばすもないだろうけど。


石碑と説明書きがあった。石碑には、

高松のこの峯もせに笠たてて
みちさかりたる秋の香のよさ
  佐藤一英書

と刻まれていた。

説明書きをOCRで文字起こしした。改行位置、変更しています。

「高松論争」になった萬葉歌
 一九五五(昭和三十)年、詩人佐藤一英(一八九九~一九七九)は、「高松を詠んだ萬葉歌六首(巻十)は、わが故郷の『萩の原』の風情を詠んだ歌である。ぜひ萩の群落を保護し、公園にしてほしい」と、一宮市に要望した。
 市は現地調査を踏まえ、「萬葉公園設立」の計画を発表したところ、萬葉学者から「六首のうち二首は、当地の地形から見て、歌との結びつきは極めて薄い」と指摘され、計画は中断し、歌の解釈をめぐって論争が始まった。マスコミにも取り上げられ、大きな話題を呼び、世に言う「高松論争」が繰り広げられた。
 市は「萬葉歌六首の地と明記せず、文化事業として萩を保護し、萬葉の古を偲ぶ市民の憩いの庭を造り、論争の成果を後日に期する」(設立趣意書)として一九五七(昭和三十二)年春、「一宮萬葉公園」を開園することにした。 論争になった二首は、高松の白山神社境内(昭和四十五年)と高松公民館(昭和四十年)に歌碑が建立されたが、「高松論争」は、時と共に忘れ去られ今日に至っている。
 このたび、公民館の改築を機会に歌碑を「萬葉公園高松分園」に移転し、「高松論争」を後世に語り継ぐと共に、先人たちの萬葉歌に寄せる熱い思いと、萬葉人の自然を愛する豊かな心情を感じていただけたら幸甚である。
  二〇一八(平成三十)年 六月吉日 寄贈 一宮中ライオンズクラブ

高松を詠んだ歌四首
*春霞たなびく今日の夕月夜
 清く照るらむ高松の野に   (一八七四)
              (萬葉公園内)
*わが衣摺れるにはあらず高松の
  野辺ゆきしかば萩の摺れるぞ(ニー〇一)
              (萬葉公園内)
*雁が音を聞きつるなへに高松の
  野の上の草ぞ色づきにける (ニー九一)
              (萬葉公園内)
*里にけに霜はおくらし高松の
  野山つかさの色づく見れば (二二〇三)
        .    (白山神社境内)
論争になった歌二首
*高松のこの峯も背に笠立てて
  満ち盛りたる秋の香のよさ (二二三三)
              (高松公民館)
*夕されば衣手寒し高松の
  山の木ごとに雪ぞ降りたる (二三一九)
             (白山神社境内)

例によっていらんこと言いの悪癖を発揮すると、これら万葉歌を検索すると「高松」を奈良市春日山付近の地名とするサイトが多くヒットする。高円山〔たかまどやま〕の別名だそうだ。

このあたりは濃尾平野のべったり低地で山も峰もないから「まあそうだよね」との感想を抱く。

しかし地元民が主張するのは自由だから、例えばだけど仮に香川県の高松市民が「これは自分のところを詠んだ歌だ」と主張したとしても、私はあえて異を唱えようとは思わない。万葉集には歌自体と作者名以上の情報はないのだ。

 

ということで、駐車場へと引き返した。建物は案内板によると休憩所とのことで「菖蒲庵」という表札が架かっていた。

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帰途、JA愛知西産直広場一色下方店というところに立ち寄った。萬葉公園高松分園からメチャ近いというほどではないが、国道155号線というのが両者のそばをかすめており、車移動には便利なので。

 

去年の6月以来、約1年ぶり2度目の訪問である。このときは「JA愛知西産直広場」とだけしか書かなかったけど、検索するとJA愛知西産直広場の店舗は他にもいっぱいあった。

たびたび書いている通り身内は産直とか道の駅とかが大好きなので、行ったことのない店舗は次なる手持ちカードとしよう。

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1年前も出ていたたこ焼店に加えて、だんご店も出店していた。こういうお店があると華やかでいいよね。

 

真面目な野菜果物の品揃えだった。不真面目な品揃えとはと訊き返されると困るけど。

 

トウモロコシにスイカも並んでいて、はや夏の装いであった。

 

しいたけ。

 

タマゴがまだまだ高い。いつになったら価格が落ち着くのだろうか?

そう言えば去年の春はタマネギが高いと書いていたから、タマゴもそのうち戻すと思いたい。

 

店舗スペースかなり広いところだが、南側の一面が精米コーナーだった。

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この頭のでかい少年は「JA愛知西オリジナルキャラクター~かをり~」と言うそうだ。

 

レジは精米コーナーの左横を通り抜けた隣の建屋にあり…

 

隣の建屋は主に切り花の販売所であった。

 

切り花売り場の向かいの魚店。「御食事処」の暖簾の手前に、干物が並んでいた。その場で焼いて食べられるのだろうか?

 

苗や鉢植えのスペース。広い!

 

この手のエントリーは、深い意味はないがいつも身内の買い物で締めくくっている。

ナガイモに、左下は奈良漬け、右下はべったら漬け。身内の買い物としては少ない方だった。

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