数独(ナンプレ)エントリーはだいたい「自己満足的数独(ナンプレ)のプレイ記録である」という定型句で始めているが、今回のエントリーはとりわけ自己満足的傾向が強い。
前回6月8日付記事に、追記として、数独2大解法「井桁」と「N国同盟(予約)」のうち井桁解法は検討の結果やはり4連井桁が難易度最高で、なんとなれば5連以上の場合併存する1✕1仮想井桁が初等解法であるローカル呼称「一気通貫」でも確定できるからである旨を書いた。
N国同盟解法の場合、難易度最高は4国同盟と隠れ5国同盟の組み合わせないし5国同盟と隠れ4国同盟の組み合わせであることは何度となく書いている。
先に書いてしまうと、今回ネタにするニコリさん『超激辛数独5』P36 29は4国同盟を使うことにより解けた。同書では初使用である。難易度Level10、作者 たんぽぽ組 さん。初期値を背景色黄色で示す。
初等解法で埋められるマスは埋め、埋められないマスには候補として入りうる数字のメモを書き尽くした状態が、次のスクリーンショット。
まずは1につき、(DFI・aei)列方向3連井桁ないし(CEH・bgh)行方向3連井桁を見つけた。
これによりEa、Ha、Ei、Hiの候補から1を除くことができた。
この結果を受けて、E列Ee、Eg、Eh、Eiに1・2・6・7 4国同盟ないしEa、Eb、Ec、Ed、Efに3・4・5・8・9隠れ5国同盟が現出した。
すると上段中央3×3ブロックで1の候補はa行にしか残らなかった。
よってニコリさん呼称「いずれにしても理論」によりIaに6が、そうしてHbに2択片割れ1が確定した。
これをきっかけに、多重選択の連鎖的解消が始まった。
得られた最終形を示す。Solutions P109と一致している。
同ページHintには
E列(eghi)…1・2・6・7予約
とだけ書いてあった。シンプル。つか3連井桁による候補削減がなくても4国同盟は成立していたのか。
難度が最高のLevel10+ではなくLevel10だったのは、4国同盟の適用であっさり最終形が導けたからであろう。Level10+だったら、さらに何段階かの別解法の適用が求められたであろう。4国同盟の連続使用が必要な問題もあった。この問題の場合、まさに4国同盟、一閃であった。
これも書くの何度めかであるが、アニメや特撮の主人公のように必殺技の名称を絶叫する機会は、実生活ではまずありえない。しかしそれができることが、ゲーマーないしパズラーの特権であろう。もちろんリアルで叫ぶことはできない。あくまで脳内絶叫である。