自己満足的数独(ナンプレ)プレイ記録である。特徴的と思った問題に行き当たるたびにブログネタにしている。前回はこちら。
ニコリさん超激辛シリーズの華、難易度最高のLevel10+では二大解法「井桁」「予約(N国同盟)」の連続使用が求められるが、井桁では難度最高の4連井桁、予約ではやはり難度最高の4国同盟が決定打となった問題が印象深く感じられる。ただし最高難度と言えばもう一つ「隠れ隠れ同盟」あるいは「2重隠れ同盟」というのがあるが、こちらは見つける難度が高くなさそうなのであまり魅力を感じないと、過去記事に何度か書いたことがある。
ところがこれが油断というもので、今回ネタにする『超激辛数独5』P84 77は、先に書いてしまうとその2重隠れ同盟を見逃していたため、最終盤で少々手こずった。難易度Level10+、作者 近藤夲 さん、初期値を背景色黄色で示す。
初等解法によって埋められるマスは埋め、埋められないマスには候補として入りうる数字のメモを書き尽くした状態が次図。この状態を導くにあたって9の井桁を使用したが、スクリーンショットと説明は省略する。
まずa行Fa・Fiに4・5隠れ2国同盟を見つけた。隠れ同盟は同盟を結ぶマスから、同盟を結ぶ数字以外を候補より除外する。
これを受けてF列Fa・Fhに4・5 2国同盟が発覚した。同盟は同盟を結ぶマス以外から、同盟を結ぶ数字を候補より除外する。
この結果、Af・Ef・Ag・Egに4の行方向単純井桁が発覚した。
井桁が候補の数字を消したことでEcに3が確定し、連鎖的にEd、Fgに8が、Diに1が、Dhに4が確定した。だが最終形を導くには至らなかった。
しかしHd・Hiには1・5の2国同盟が成立していたので、d行と中段右側3×3ブロックからいくつかの候補の数字を除くことができた。
その次が、個人的にちょっと手こずった。わかりやすくするため順を追って説明すると、まずe行Ee・Heに6・7 2国同盟が成立していた。
候補の数字を消すとGe・Giに2・8 2国同盟が成立しているのが発覚した。これによりe行と中段右側3×3ブロックから、いくつかの候補の数字を消すことができた。
つまりe行に関しては6・7 2国同盟、2・8隠れ2国同盟、および1・9隠れ隠れ2国同盟と3・4・5 3国同盟に分解できたのだった。順を追って考えれば決して難易度高くなかったが、あくまで個人的にはここでたぶん先をあせったため、けっこう混乱して時間を食った。候補の数字を消し忘れたり。
ともあれこの結果を受けてC列で1が候補に残るマスはCcだけとなったため(ローカル呼称「一気通貫」)同マスに1が確定し、これをきっかけに多重選択の連鎖的解消が始まった。
得られた最終形を示す。Solutions P121と一致している。
同ページHintには
Ac・Dc・Ad・Dd…9井桁
Fa・Fh…4・5予約
Af・Ef・Ag・Eg…4井桁
Hd・Id…1・5予約
Ee・He…6・7予約
Be・Fe…1・9予約
と書いてあった。
1行目は、2枚目(8枚上)のスクショを示したとき「省略した」と書いてしまった。
2行目は4枚目(6枚上)のスクショに、3行目は5枚目(5枚上)のスクショに、4行目は6枚目(4枚上)のスクショに、5行目は7枚目(3枚上)のスクショに、6行目は8枚目(2枚上)のスクショに、それぞれ対応している。
ところで数独関係の拙過去記事に「多重隠れ同盟は3重隠れ同盟(隠れ隠れ隠れ同盟)までが可能ではないか」と2度ほど書いた。
だが今よく考えたら、そうすると2国同盟✕4のほかに候補の数字が1つだけのマスが出るので、初等解法一気通貫で確定してしまう。
すなわち多重隠れ同盟は2重(隠れ隠れ)が上限のようだ。今回がそのケースである。