今を去ること**年前(余裕で二桁だなぁ)、京都で学生をしていた頃、こういうくだらない宴会ソングをよく耳にした。
ちんころかんころ 授業をサボって 女坂*1行けば
京女〔きょうじょ〕*2の ねーちゃんが 流し目ちらり
やりたいな やりたいな やりたいやりたい やりたいな
京女の ねーちゃんと 勉強やりたいな
二番以降が「今出川の同女*3」「烏丸の平女*4」「下鴨のダム女*5」と「ボートに乗りたい」「飴玉舐めたい」「将棋をさしたい」の組み合わせとなり(ああ、くだらない…)、どれとどれの組み合わせだったか、地名はこれでよかったか、その他ディテールはあらかた忘れたが、とにかくラストが
ちんころかんころ 授業をサボって 百万遍*6行けば
京大の ねーちゃんが 流し目ちらり
やりたくね やりたくね やりたくやりたく やりたくね
京大の ねーちゃんとは ゼッタイやりたくね
だった(もう一度書く。ああ、くだらない。好きだけど)。
それとは別に、これはもっと昔、物心つくかつかぬかの頃の、多分、記憶の最古層あたりに、こんな歌の断片が残っていた。
チンチラカンチラ 仕事をさぼり
ボッケにゆけば
めんこい ねえちゃんが チラリとにらむ
なにくそ(ソレ) 熊彫〔くまほり〕さ(ソレ)
男の仁義(じんぎ)だよ
花を摘みつつ 遊べ遊べ
http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/kumahorisan.html(midi有)
実はサビの部分だけを、しかも「男の根性だよ 花を摘み摘み 遊べ遊べ」と間違って、本当に断片だけ憶えていたのだ。
ごく最近、何かの気まぐれで、この歌の正体がわからないか検索してみる気になった。
そうしたら上記URLに行き着いた。他にもこの曲がいわゆる「うたごえソング」の一つであることや、ダークダックスがレコード化していることなども知ることができた。
間違いだらけの手がかりでもこんなにいろいろわかるなんて、今さらながらネットの検索はすごいよね。
それと同時に、最初に掲げた京都の学生の宴会ソングつーか春歌つーかの元歌が、この『熊彫さん』であることに、数十年の時を隔ててやっと気づいたのである。
いや、初めから知っている人は当然知っているのだろうが、私は知らなかったというだけだ。いつものことで、極めて個人的な事情のエントリーである。
『熊彫さん』の二番以降の歌詞は上のリンク先で読めるが、北海道の、それも道東の地名がずらりと並んでいる。北海道から京都までの距離は長いから、ひょっとしたら他にも各地でいろんなバリエーションの替え歌が生まれているやも知れぬ。
スポンサーリンク