しいたげられたしいたけ

拡散という行為は、元記事の著者と同等以上の責任を拡散者も負う

謎解き日本のヒーロー・中国のヒーロー(その0)

「もう一人の自分自身の正体は誰か?」の原稿をバックアップメディアから探していたら、こんなものが一緒に見つかりました。17年前に、今はなきパソコン通信nifty現代思想フォーラムに公開した文章です。これもネットのどっかに置いておきたいので、自分のブログにアップすることにします。

今度のはちゃんと完結します。

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 01853/01855 CXX02375 わっと 日本のヒーロー・中国のヒーロー(序説)

( 3) 98/03/05 01:34

 最近次のような本を読みました。マックス・リューティ『昔話の解釈 今でもやっぱり生きている』ちくま学芸文庫河合隼雄『昔話の深層 ユング心理学とグリム童話講談社α文庫。いずれも文章が平易で、そこそこ面白かったのですが、しかし読前にタイトルに期待したものに比べると、何と言うか、いまひとつという感じでした(このさい小生の読解力は棚に上げます(^^;)。たとえば「いばら姫が100年眠るのは性的成熟を待っているのだ。いばらの垣にからめとられて白骨化した求婚者たちは、性的成熟以前の少女に求愛して拒絶された哀れな男たちの姿の投影だ」なんて言われても、「まぁ、そんなもんでしょ」という程度で、本フォーラムの諸姉諸兄にとってはあらためて感心するほどのものでもありますまい(^^;
 ただ、この手の本を書店で見かけるとつい手が伸びてしまうのは、精神分析学であれ構造主義分析であれ、シロート向け入門書を手にとって「知的興奮」(少なくともその時点の当人にとっては)を経験した人間にはある程度共通すると思われるインプリンティング(笑)ではないでしょうか?

 で、前掲書に対する不満はいろいろあるのですが、小生にとってもっとも自覚的でわかりやすかったそれは、両者が題材にしているドイツの昔話に対する疎遠感でした。グリム童話をひとつも知らない日本人は珍しいかもしれませんが、グリム童話の全編に親しんでいる日本人というのもまた案外少数派であると思います。日本人には日本のオリジナルの物語があると思います。

 と言うわけで思い出したのが、10年ほど前に当時の同僚から聞いた「日本のヒーローの条件」という話です。もとはある予備校(「河合塾名古屋校」のはずですが詳しいことはわかりません)の先生が考えたことなのだそうですが、もとよりその同僚がその先生の話を100%正確に再現してくれたわけではなし、仮にそうだとしても小生がそれを100%正確に記憶できるわけではない(笑)ので大部分は小生が想像で補ったものです。なお「中国のヒーローの条件」というのは、それを真似して小生がでっちあげたものです。できばえの差は歴然ですが、枯れ木も山の何とやら…ということでついでに紹介してゆくつもりです。
 前置きが長くなりましたが、早い話がネタ振りです(^^;
 注釈はさしひかえて素材のみ提供していこうと考えます。
 どのような解釈が成立するのか?あるいは出典をご存知の方、等、なんでもありましたらコメントいただけますようお願いしますm(_ _)m