今年は内外ともに本当に多難な年だったが(ニュージーランドのクライストチャーチ地震が今年の出来事だったって、覚えてますか?)、個人的にもロクでもないことばかりが立て続けに起きた。全部は日記にしていないが。
まだ書いてなかったうちの一つ。ある朝起きたら、前歯がつかえて奥歯が噛み合わせられなくなっていた。
実はもともと噛み合わせが悪かった。十数年前に、反対咬合の矯正をやった。俗にいう「受け口」の治療である。
それで済めばよかったのだが、年を取るにしたがって歯がすり減り、下の歯がせり出してきて今回と同様に噛み合わせられなくなったことが、6〜7年前に一度あった。
あのときは奥歯の被せ物をかさ上げして対応した。
考えてみると同じくらいのサイクルである。
ネットで市内の矯正歯科を探し、予約を取った。28日付朝日夕刊トップによると「歯科医過剰」とかで私立歯科大学が値下げ合戦をしているそうだが、矯正歯科は少なくともうちの近所では、まだまだ数が少ないのだ。
(検索したら朝日の記事は電子版もあった「asahi.com(朝日新聞社):私立歯科大、納付金値下げ合戦 学生確保へ半値も - 受験ニュース - 2012年度大学入試センター試験 - 教育」)
2〜3日、我慢した。我慢して噛み締めていると、一時的には噛めるように戻る。これも経験が教えるところだ。しかし苦痛は苦痛だ。噛み合わせが悪いというのは実に具合が悪い苦痛である。
で、予約当日。元気のよい初老の歯科医師で、大勢の女性の医療助手に大声で指示を飛ばしながら、何人かの患者をいっぺんに診ている。声が大きいから怒号かと少しギクリとしたが、よく聞くと怒っているのではないようだ。
「やべ、またハズレの医者を引いたか?」と、ちょっと不安になる。
診療台の上でしばらく待たされて「すみませんね、今日は手ごわい患者さんが多かったので」とかなんとか言いながら、その医師がやってきた。声が大きいから、毎晩ジュースを飲んでそのまま就寝するというティーンエージャーが母親と一緒に診療に来ていることとか丸わかりである。いいのか?
いろんな角度から写真やレントゲンを撮られる。
抜本対策するには時間がかかるとの診断だったが、まあそれは仕方があるまい。応急対策として、前歯の当たるところを削ってくれた。「ほんの数十ミクロン、紙一重の差なんですが、楽になりますよ」とか言いながら。
本当にすっと楽になった。
ありがたい。腕さえ確かなら、たいていのことは我慢しよう。
後日、歯型を採った上で、治療方針を決めましょうとのことだった。
ああ、またとんでもねー長い期間と、バカ高い費用が必要になりそうな予感。歯科矯正というのはそういうものだが。いま流行りの(流行ってねー!)TPPによる混合診療自由化&医療費高騰を先取りしている俺ってトレンディ(T∀T)
(なおTPPと混合診療に関しては、NATOMさんのエントリーが参考になりました。「2011-11-15」ようするに、ようわからん^^;)
次回に歯型を採る費用として、万円台の金額を告げられた。いやこれも覚悟の上のことだ(T∀T)
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